アプローチを制す者ゴルフを制す!?
概要(はじめに)

アマチュアゴルファーのスコアのカギを握っているショットは、古今東西、世界共通で多分…、いやきっと、いや間違いなく「アプローチショットです!」

たとえ2打目でパーオンしなくても3打目のアプローチをきっちりピンに寄せればいわゆる寄せワンのパーも拾えますし、まぐれで入っちゃったチップインバーディーも無いわけではありません。(「狙って入れたんじゃい!」という方スミマセン!(笑))

今日はスコアメイクに最も重要なアプローチショットについてお話していきます。

 

1.アマチュアのスコアデータからアプローチの重要性を考える

1.アマチュアのスコアデータからアプローチの重要性を考える

1-1.アマチュアゴルファーにとって最も大事なデータは「パーオン率」!?

アプローチの話なのに何でパーオン率が大事なの?と思われたかもしれませんが、これがなんとめちゃくちゃ大事なんです。

もうあなたはご存知と思いますが、まずは念のため「パーオン」の説明からしておきましょう。

【パーオンとは?】

そのホールの規定打数より2打以上少ない打数でグリーンオンした時「パーオンした」となります。

基本はパー3のホールなら1打目、パー4なら2打目、パー5なら3打目がグリーンにのったらそのホールは「パーオン」したことになります。

つまり、2パットでパーとなるようにグリーンオンした場合を「パーオン」と言います(※パー3のホールインワン、パー4の1オン、パー5の2オンも含む)

ただし、パーオンしても3パットをしてしまうとたちまちボギーになりますし反対に、パーオンしても1パットならバーディーの可能性もあるのが「パーオン」です。

そして「パーオン率」というのは1回のコースラウンドで何回パーオンしたかを示すための数値で計算式は「パーオンしたホール数」÷「総ホール数」×100=「パーオン率」となります。

例えばAさんが3ラウンド(18ホール)した時、15回パーオンしました。その際のパーオン率は…

15回(パーオンしたホール数)÷54(総ホール数)×100=27.78%Aさんの「パーオン率」は27.78%、つまり1ラウンドで平均5回パーオンしたことになります。

この数値がいいか悪いかというのは後ほどじっくりお話するとしてまずはあなたも、ご自身の「パーオン率」を調べることをおすすめします。

スコアカードにパーオンしたホールを分かりやすく記入してもいいし今時はゴルフスコアに特化したアプリも多数ある(基本無料)ので大いに利用しましょう~!そうすることで、後々自分の弱点やそれを補うための練習法など、ゴルフの様々な側面が見えてくるのでスコアアップのためには是非知っておくべきだと思います。

わたしも約1年前からアプリを利用してチャチャ~っと入力していて、そのデータがけっこう溜まってきた今では、現在のゴルフがどうなのか?何を強化すべきなのか?などを確認するための大事な指標となっています。

1-2.アプローチの「寄せワン・パー」がスコアアップのカギ

わたし達アマチュアの場合、アプローチはプロに比べて回数が多い割に成功率は低いというどちらかといえば苦手な部類に入るショットがアプローチではないでしょうか?

この寄せワンのシチュエーションは…

パー4のホールの場合、2打目がグリーンオンせず、グリーン手前の花道やグリーンの左右横のラフ、また奥にこぼした場合はバンカーが待ち受けていたりもします。状況は様々あると思いますが、このアプローチショット(3打目)をいかにグリーンオンさせ、しかもワンパット(寄席ワン)圏内に寄せるかが大事になってきます。

そのアプローチショットの方法論は後の章でふれていきますのでここでは控えますがこの「寄せワン」の数を増やすことがスコアアップには絶対不可欠となりますのでまずは「その意識を持つ!」ことからはじめて行きましょう。

1-3.「リッキオの法則」とは!?

この章のはじめに「パーオン率」がもっとも大事というお話をしましたがここではなぜ大事なのかをあらためて説明していきましょう。

ゴルフのスコアを分析する時によく登場するのが「リッキオの法則」です。「プロ、アマ問わずゴルファーは“パーオン率”が最もスコアに影響する!」と結論づけた人物で、ある計算式のもとにスコアとパーオン率は相関関係にあることを導き出しました。

【リッキオの法則】

18ホールのスコア=95ー(パーオン数×2)に等しいというもの

前出のAさんは平均パーオン数が5回でしたから、これを「リッキオの法則」に当てはめてみると…

95ー(5×2)=85となります。

つまり、18ラウンドで平均5回パーオンするAさんはスコア「85」を出す実力(腕前)のゴルファーと言い換えることができます。逆の言い方をすれば平均で5回パーオンさせることができるゴルファーは85のスコアを出さなければいけない!ってことです。

このAさんが実力どおり5ホールでパーオンして、その全てを2パットのパーでホールアウトしたなら、単純に5パー/13ボギー(OBなどないとして)でスコア85を達成できます。

この時は「寄せワン」は0回でも85なのですが…では、Aさんが13回のボギーのうち、例えば1回「寄せワン」したらどうでしょう?

たちまちスコアは「84」になります。同じように13回のボギーのうち、例えば2回「寄せワン」したらどうでしょう?スコアは「83」トップアマの仲間入りです。もし3回「寄せワン」なら…もうええか!(笑)これをみてもいかに「寄せワン」=アプローチショットが大事かがわかります。

ちなみにUSPGAのツアープロの「寄せワン率」(パーオンできなかったホールでパー以上のスコアでホールアウトすること。正式にはスクランブル率)はアメリカのパトリック・リード選手が驚異の90%で1位。リード選手はパーオン率も83.3%の3位。これは18ホール中15ホールでパーオンして、パーオンしなかった3ホールのうち2ホール以上はパーをとる計算なので、まさに完璧なゴルフです。

あとはパーオンした15ホールでどれだけバーディーが取れたかでスコアが決まりますが3分の1のホールでバーディーだったとしてもー5くらいのバーディーを1ラウンドでとる計算になります。

スクランブル率が173位タイの石川遼選手はスクランブル率が58.62%で、パーオン率は67.78%。これは6ホール中4ホールでパー以上をセーブしている計算になりますからさすが世界で活躍しているプロ選手のレベルはアマチュアとは比べ物になりません。(そりゃそうでしょ!笑)

さて、ここは気を取り直して、あなたも日頃のラウンドからしっかりデータをとって、パーオン率の向上とアプローチ(寄席ワン率アップ)に磨きをかけてはいかがでしょうか?

2.アプローチで重要なのはライの見極め

2.アプローチで重要なのはライの見極め

>>【動画解説】芝の上からのアプローチショット

2-1.ライの状況にもっとも適したクラブ選択が必要

この章では実戦的なアプローチ術についてお話していきます。

グリーン周りからのアプローチは状況や季節、芝目などによっても大きく変わってきます。

・ラフからなのか、花道からなのか?
・ラフなら順目なのか、逆目なのか?
・ラフなら浮いているのか、沈んでいるのか?
・バンカーなどグリーン手前にハザードの有無はどうなのか?
ゴルフボールを転がせるのか、上げなけれいけないのか?
・ピンの位置が手前なのか、奥なのか?etc

もう数えだしたらキリがありません。

でもゴルフは毎回いかなる状況でも瞬時に判断して対応していかなければいけないスポーツなので、もうやるしかないのです。「俺は、どんな状況でもこの56度のウェッジで対応するから大丈夫!」という強者もいらっしゃるとは思いますが、わたしはある程度その状況に応じてウェッジも変えていく方がいざという時の対応力はつくと思っています。

ミスをした時に「やっぱりPWで転がしとけば良かった」と後悔することもあるでしょう。でも、そのミスが次のナイスアプローチに繋がるための勉強代だと思えば安いもんです!(うーん…いや、やっぱり安くはないな~笑)

2-2.逆目や沈んでいるライの時はフェースを開いて高いボールを打つ

夏場のグリーン周りはラフが深かったり、季節に関係なく奥にこぼすと逆目だったりという状況に多く遭遇します。

ここからは少し打ち方のお話をしていきますが、アプローチはこういう状況ではウェッジのフェースを「開く」ことが求められます。使用するウェッジはロフト角が大きいサンドウェッジ(56~58度)が適しています。

アマチュアゴルファーはフェースを開いて打つのがどうも苦手という人が多いですが一定のルールに従ってスイングすれば、使えば意外と簡単にクリアできます。

フェースを開いて上げたい時の注意点は6つ

グリップはフェースを開いてから行う
・ボールの位置は左足かかと寄りに
・オープンスタンス
・フェースの向きは打ちたい方向に向けやや鋭角なスイング軌道
ハンドファーストではなくハンドレイト
・打って終わりではなくしっかりフォロースルー

あれ、この打ち方どこかで聞いたような…

そうですバンカーショットです!

とくにラフが深かったり逆目の場合はバンカーショットのようなエクスプロージョンショットが効果的です。

飛距離のコントロールは振り幅で調整するのですが思っているより芝生は強いので、ボールの手前にヘッドを「ズサッ」と入れて、思いきって振り抜くことが大事です。ちゅうちょしてダウンスイングでヘッドスピードが緩んでしまうとザックリやチョロしてしまいます。

とにかく勇気をもって振り抜いてください!

2-3.転がせるライなら徹底的に転がす!

先ほどのように深~いラフや、手前にハザードがあってどうしても上げないといけない場合を除いて、アプローチショットは「転がす」方が圧倒的にミスが少なく、またピンに寄る可能性も高くなります。

転がす場合はやはり、ウェッジもPWアプローチウェッジ(50~52度)が良いでしょう。転がすアプローチショットで最も大事なのはボールの位置です。

ボールはスイング軌道の最下点よりボール1個くらい右寄りが理想です。ウェッジのフェースのスコアラインの下から2~3本目あたりがボールの真横に来るようにクラブを入れるのですが、インパクトショットは必ずハンドファーストの形(フェースが立った状態)でヒットすると、ボールは低く出てしっかり転がっていきます。

この転がす時の注意点として極端に短く握る人がいますが、これはあまりおススメできません!これをやっちゃうとクラブヘッドが効かず、手打ちのひょろひょろ球になりがちです。

元々ウェッジのヘッドは重く作られているので遠心力が効く程度のグリップの長さ(こぶし一個分短い程度でOK)でクラブヘッドに仕事をさせるイメージの方がよい転がりとなり、ピンにも不思議と寄っていくものです。

2-4.距離感はやっぱり練習で掴むしかない!?

転がしのアプローチの場合、ついついインパクトがパチンッと強くなってピンを大きく通り過ぎたり、逆に振り幅が足らずショートしてしまうケースが多々あるように思います。

まずは練習で

・10ヤードの振り幅とインパクトの強さ
・15ヤードの振り幅とインパクトの強さ
・20ヤードの振り幅とインパクトの強さ
・30ヤードの振り幅とインパクトの強さ

を、徹底的に体に覚えこませるのが結局一番の近道なのかもしれません…

とはいっても実戦となるとのぼりや下りライの状況などもあって中々上手くいかない場面もあると思います。そんな時は、カップまでの距離を打とうと思わず、ボールの落とし場所に一点集中してトライすると意外とうまくいったりします。どうしてもカップまでの距離感でアプローチするとつい力が入ってオーバーしてしまうという傾向があるんですね。

3.アプローチの上手下手は練習量で決まる!?

3.アプローチの上手下手は練習量で決まる!?

3-1.「アプローチが苦手」は単なる言い訳

アマチュアゴルファーでアプローチが得意という人はあまりいないと思います。それでも上手な人にお話を聞くと、やはり練習しています!ゴルフ練習場ではアプローチだけを1時間とか、自宅でもプラスチックのボールを布団めがけて打ったり、それぞれができる範囲で工夫してやっているようです。何もしないで「苦手」は当然といえば当然ですよね!

もし「寄席ワン名人」になりたいのなら、やっぱりそれなりの努力なくしてはその座に就けないということです。(笑)

4.まとめ

今回はちょっと違った角度からデータ分析して(リッキオの法則など)アプローチの重要性についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。

「データはウソをつかない!」ということとともに、アプローチやパットなどの「ショートゲームがいかにスコアメイクに重要か!」もお分かりいただけたかと思います。ただし、今回は少し話の内容が複雑でわかりにくかったかもしれませんがここはひとつご容赦願います!

ゴルフって本当に難しく、そして楽しいものですね!

【番外編】筆者のデータから今何をすべきかが見えた!?

実は何を隠そう(何もかくしませんが…汗)わたしもアマチュアゴルファーの端くれでございまして、ラウンドデータも持っていますので、ここで私のデータを「リッキオの法則」にあてはめてみました!

さて、何が見えてきたのでしょうか!?

わたしの「パーオン率」ですが、昨年からの17ラウンドの平均が36.93%つまりこれは18ホールで6.6回パーオンしているという数値です。※(6.6回はややこしいのでここは四捨五入して7回とします)

【リッキオの法則】

95ー(7×2)=「81」

つまり、わたしは恥ずかしながら平均スコア81でラウンドすべき実力があるということです。ところが!わたしの17ラウンドの平均スコアは85.94。限りなく86なんです…(泣)

ここから何が見えてくるかといいますと…

7回パーオンするショットを持ちながら「アプローチが下手くそ!」で「寄せワン」も出来ていない、もしくは突発的にOBを叩いたりするということです。リッキオの法則に基づくと「寄せワン」は18ホールで2回は必要なのですがそれも出来ていないから平均スコアが86なんですね~(号泣&恥)

確かにパーオン以外のホールではアプローチが寄らず、パットも入らずのボギーが圧倒的に多いです。たまにティーショットのドライバーでOBも出ますし…ここにきてアプローチやパット、特にアプローチの重要性が身にしみてよ~くわかりました!

さっそくアプローチの特訓や~!(笑)