ドライバーショットのスイングを安定させるための3つの方法

ドライバーを使用する頻度というのは、1日のコースラウンドで多くても14回だけですので、普段練習場でドライバーを練習するよりも、アイアンを練習したほうがスコアアップにつながるという言葉をよく聞きます。

確かに、アイアンも重要なことは否定しませんが、各ホールの第1打目のドライバーの調子が良くないと、その後のアイアンやパターにも悪影響を及ぼします。

それとは反対に、ドライバーショットのゴルフスイングを安定させることができ、フェアウェイをキープすることが出きれば、安定したパーやボギーをとることができ、トラブルを回避することができるでしょう。それだけ、第1打目というのは、技術的にもメンタル的にも、かなり重要であると感じております。

そこで、今回はドライバーショットのスイングを安定させるための3つの方法についてご紹介したいと思います。

1.何故ドライバーのスイングが安定しない?

1.何故ドライバーのスイングが安定しない?

安定して100を切ることができないアマチュアゴルファーは、総じてドライバーのスイングが安定していません。

右に曲がるにしろ、左に曲がるにしろ、ドライバーのスイングが安定しているとそれなりの対策をとれるのですが、右へ左へ行ってしまうと対策の取りようがありません。それでは何故、ドライバーのスイングが安定しないのでしょうか?

1-1. 気持ちよく振りぬけていない

ドライバーのスイングが安定しない理由としては、気持ちの良いスイング、つまり気持ちよく降りぬけていないということが挙げられます。

スイング中において、様々なことが頭の中を巡り、本来のスイングを邪魔してしまっていることが少なくありません。そして、その頭の中を巡っているのは次のことが考えられるのです。

1-2. スライスやフックを恐れている

スライスフックでOBすることを恐れるあまり、無意識に手をこねてしまったり、インサイド軌道アウトサイドスイングに振ろうとしてしまう結果、自分らしいスイングができなくなっているのです。

このような考え方は特にゴルフ初心者のスライサーに多い傾向であり、たまに捉まって左に曲がったときに、それがうれしくて普段から手をこねたりしてしまうようになります。そうすると、スイングが安定せず右に行ったり、左に行ったりしてしまう球筋になってしまいます。

大けがをしてしまうスイングであれば大問題ですが、それなりの左右の曲がりであれば、この曲がりが持ち球だと考えることが重要です。

1-3. インパクトを意識しすぎている

初心者ドライバーに多くあるのが、スイングの最終地点をインパクトで終わってしまっている人が多いです。スライスをしないようにと意識するあまりに、インパクトでのフェースの向きなどだけを意識してしまい、スイングが詰まってしまうのです。

スイングというのは、フォローまでを振り切って初めて安定したスイングになります。また極度のスライスは振り切ることによって解消されることもあるのです。

1-4. 力むあまり手打ちになってしまっている

これは飛距離を伸ばしたいと思っているゴルファーが陥りやすい現象です。

スイングが安定していないため、飛距離が落ちてしまっていることをヘッドスピードや力が足りないから飛距離がないんだと勘違いしてしまい、スイングのバランスを考えずにただ力いっぱい振り回してしまっているのです。そうしてしまうと、スイングが安定しないだけでなく、手打ちになってしまってその他の様々な弊害を呼び起こしてしまうようになるのです。

2.意識を変えることでドライバーのスイングを安定させることが出来る

ドライバーのスイングというものは、このように技術的なこと以外にもメンタル的なものが大きく影響することがわかりましたね。このメンタル的な問題を排除することで、ドライバーのスイングは飛躍的に向上するのです。

2-1. ボールを当てる意識を徹底的に排除する

まず第一に、ゴルフボールを意識しすぎることをやめてしまいましょう。ボールに意識してしまうとインパクトばかりに集中してしまい、体が硬くなりスイングが安定しません。

あくまでもインパクトは通過点であり、スイングの途中で勝手にボールが当たると考えることで、力みや体の硬さがなくなりスイングが安定してきます。そうすると、方向性が上がるだけでなく、ヘッドスピードも上がりますので、飛距離が飛躍的に伸びる可能性があります。

2-2. ミスを恐れるのではなく、ミスをしないスイングを身につける

ミスをするのが怖いので、手をこねてしまったりすることによって、スイングが不安定になってしまいます。自分のスイングを信じることができずに、悩んでしまうとスイングが安定せず球筋も安定しませんので、しっかりとしたスイングを身につけてミスをしない不安のないスイングを覚えることが重要となります。

2-3. 振り切る事の気持ちよさを覚える

また、振り切ることができていない人は、振り切れた時の気持ちよさを知らない人が多いです。

どんなボールになってもよいので、一度練習場で思いっきり振り切ってみてください。きっと、今までのスイングにない、気持ちの良いスイングになるでしょう。

3.目を瞑ってスイングをする

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さて、ここからは実際に安定したスイングを身につけるための練習方法についてご紹介していきたいと思います。

まず始めは、眼を瞑ってスイングをする練習をしましょう。普段ボールを見すぎている人は、目を瞑ってしまいスイングすることで体の硬さを取ることができます。

ただ、目を瞑ってスイングするということは、非常に難しいです。ですが、自分のバランスがどのようになっているのかをしっかり感じ取ることができますので、自身のスイングの問題点もあぶりだすことができるようになります。

3-1. 最初は素振りから

たとえ練習場であっても自分のスペースに人がいないことを再確認してから素振りをしましょう。最初ゆっくりと素振りをして、徐々に通常のスイングスピードにしていきましょう。

最初は思ったようにスイングができないと思います。体がふらついたりしてしまいますので、しっかりと地面に足をつける感覚を持ち、ヘッドの重みを感じながら素振りをしましょう。

3-2. 動画を取って確認

目を瞑っての素振りに慣れてきたら、一度自分のそのままで動画を録画してみましょう。高画質やコマ送りの機能もない普通のスマホの動画で結構です。

初めて見るときはそのスイングのひどさが嫌になるほどのスイングだと思います。ですが、これできれいな素振りができるようになると、安定性は非常に向上しますので是非定期的に確認するようにしましょう。

3-3. 慣れてきたら目を瞑って打ってみる

また、動画を見てスイングが徐々に安定してきたら、実際にボールを置いて打ってみましょう。ボールを置いていても目を瞑っていると見えませんので、基本的には素振りと同じ感覚で打つことができるでしょう。

ついでに動画を取っておくとわかるのですが、意外にきれいにボールを捕まえて打つことができるようになっているはずです。

3-4. アイアンでもやってみよう

さらに、この練習方法はアイアンにも取り入れることで、アイアンのスイングも安定させることができますので、是非日々の練習に取り入れてみてください。

4.アプローチ感覚で短い距離を練習する

それでは、次のドライバーの安定性を上げる練習方法は打ち分けです。打ち分けることによって、大きなスイングだけでなく小さなスイングも覚えることでスイングの安定性を向上させることと、ミート率を上げることによってスイング自体のレベルアップを目的としております。

4-1. 50ヤードを狙う

まずは、ドライバーで50ヤードの飛距離を打ってみましょう。アイアンではなくドライバーですので間違えないようにしてください。ドライバーで50ヤードを狙う場合、ほとんどグリーン手前のアプローチのような感覚でスイングしてみてください。そして、できるだけゆっくり振ることで50ヤードに抑えることができるでしょう。

慣れないうちは、まともに当てることすらできないかもしれませんが、徐々にスイングが安定すると打つことができるようになるので、根気よく練習しましょう。

4-2. 100ヤードを狙う

50ヤードが達成できたら次は100ヤードです。こちらはゆっくりとしたハーフスイングをすることで打つことができると思います。これも最初のうちはシャンクしたりしてしまいますので、しっかりと安定したスイングをするように心がけましょう。

ハーフスイングはスイングの要の部分ですので、ここをしっかり打つことができないとゴルフのフルスイングでの安定性を手に入れることはできないでしょう。

4-3. 150ヤードを狙う

最後は、150ヤードです。これもハーフスイングで達成できますが、先ほどの100ヤードのハーフスイングよりもヘッドスピードを上げることで達成できます。
腕の力ではなく、しっかりと体の力を使ってハーフスイングをすることで、ここまで練習してきた方なら簡単に達成することができます。

注意点としては、ヘッドスピードを上げようとして、打ち急ぐことのないようにしましょう。打ち急ぐとハーフスイングでもスライスをしてしまう可能性があります。

5.身体を使ったスイングを身につける

5.身体を使ったスイングを身につける

最後はしっかりとしたスイングを身につける練習です。多くのアマチュアゴルファーは打ち急いだり、手打ちになってしまっていますので、普段の練習で意識してしっかりと改善していきましょう。

5-1. ダウンスイングの始動は体重移動から

ヘッドスピードを上げようとしたりして、打ち急いでしまうとダウンスイングの始動が腕からになる人が多いです。

腕から始動してしまうとアウトサイドインのスイングになってしまうのでスライスやダフリの原因になってしまいます。それを回避するためにも、ダウンスイングの始動は意識して体重移動から始めるようにしましょう。

5-2. 腰をスライドさせる間隔

体重移動から始動するイメージとしては、ダウンスイングに入るときに腰をそのまま左にスライドさせることで感覚をつかむことができやすいです。その際の注意点としては、決して左に流れてしまってはいけません。左に流されずに重心を移動させるイメージを保つようにしましょう。

5-3. 腕が落ちる感覚

うまく体重移動をさせることができると、トップに上げていた腕が自動的にスッとそのまま下に落ちる感覚をつかむことができます。これが、雑誌などでよく言われる腕を落とす感覚です。

言い換えれば、腕を落とすのではなく、腕が落ちるといったほうが正しいです。この落ちる感覚が後のタメにつながっていきヘッドスピードの向上を狙うことができるようになります。

6.まとめ

今回はドライバーのスイングを安定させる方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

ラウンド中にドライバーの出番が少ないとはいえ、多くのホールで最初に打つドライバーは非常に重要となってきます。ドライバーを安定させるとその後のスコアメイクが楽になってきますので、是非安定したドライバーのスイングを手に入れるようにしましょう。