ゴルフのスイングに悩んでしまっている人の多くは、手首のコックをどのようにしたらよいかわからないという人が圧倒的多数を占めています。角度はどうすればいいのか?ここで曲げてはいけなかったのか?考え出すとキリがありませんし、悩めば悩むほどスイングは崩れてしまうような気がします。
きれいなゴルフスイングをできる人と自分はいったいどのような違いがあるのかという問いにずっと頭を悩ませてしまうのです。実際のところ、ゴルフンのスイングにおいて手首というのは非常に重要です。
そこで、今回はゴルフスイングにおける手首の重要性の再確認と良いスイングを身につけるためにチェックしておきたいポイントについてご紹介したいと思います。
目次
1.ゴルフのスイングにおける手首の重要性
1-1. 手首は出玉の方向性を決める
1-2. 手首をうまく使うと飛距離がアップする
1-3. いずれにしても手首の使い過ぎはよくない
2.方向性を安定させたい時のスイング中の手首の使い方
2-1. シャフトと手首の角度は一定に
2-2. トップでの手首の折れがスライスやフックを呼び起こす
2-3. かといってガチガチに固めるのも良くない
3.飛距離をアップさせるための手首の使い方
3-1. ヘッドスピードを上げる手首の使い方
3-2. インパクトの手首の返しで安定性と飛距離を手に入れろ!
4.手首の使い過ぎは逆に良くない
4-1. あまり使いすぎると悪影響がある
4-2. 疲れてしまう
4-3. 変な癖がついてしまう
1.ゴルフのスイングにおける手首の重要性
まず、ゴルフのスイングにおいて、手首というのは非常に重要であるというのは、これまで耳にタコができるほど聞いていますが、改めて手首というのはどれだけスイングに影響を与えるのかについて、おさらいしてみましょう。
1-1. 手首は出玉の方向性を決める
手首の重要性で挙げる必要があるのが、出玉の方向です。しっかりとしたスイングで手首を使うことができていないと、ゴルフボールというのは見当違いの方向に飛び出してしまいます。
ショットの安定性や方向性が悪いアマチュアゴルファーのほとんどは、この手首が正しいものになっていないことが多いです。ですが、これをしっかり修正することができれば、方向性や安定性はグンと伸びて、スコアにも直結していきます。
1-2. 手首をうまく使うと飛距離がアップする
また、うまく手首を使うことでボールの飛距離もアップさせることができます。
友人と同じような体格なのに、どうして自分のボールは相手に比べて飛ばないんだろうと思ったことはありませんか?そういう時は、相手はしっかり手首を使ってショット出来ているのですが、自分は手首をうまく使うことができずに飛距離をロスしてしまっていることが多いです。
自分で限界と決めずに、一度手首の使い方を見直すことで驚くほど飛距離がアップする可能性があります。
1-3. いずれにしても手首の使い過ぎはよくない
ここまで、手首を使うことはいいことだらけのような説明をしてきましたが、あくまでも上手く手首を使うことができた時だけです。
手首を使うことがいいことだからと言って、手首を過剰に使いすぎてしまうと、逆にショットの安定性が崩れてしまい、思わぬミスショットを生み出してしまうことがあります。どのようなことでも、適度ということが大事です。それを忘れないようにしましょう。
2.方向性を安定させたい時のスイング中の手首の使い方
では、実際にそれぞれの悩みを解消するための手首の使い方についてご紹介したいと思います。
手首を正しく使うことができていないと、無意識レベルにまで修正するためには、かなりの時間が必要です。いつもスイングの際にしっかりと意識するようにしましょう。
2-1. シャフトと手首の角度は一定に
ボールをセットして、スイングを合わせる時に、クラブシャフトと手首の角度というのは意識していますか?
正確にこの角度がいいというものはありませんが、手首が伸び切っている状態はあまり良くなく、若干の角度がついているほうが良いです。もし伸び切っている人がいれば、自分のおさまりの良い角度を探してみてください。
そして、バックスイングをする際は、この手首の角度を変えないように意識するようにしましょう。特に手打ちの人で、手でバックスイングを始動させる人に多いのが、バックスイングの初期段階でこの手首の角度が崩れてしまうということです。
これが崩れてしまうと、トップがクロスしてしまったり、アーリーリリースなどのトラブルの原因になってしまいます。コックは意識せずとも自動的にかかってきますので、無理にコックをしないようにしましょう。
2-2. トップでの手首の折れがスライスやフックを呼び起こす
こちらは先ほど説明してきたこととも関連してくることで、手首がおかしな方向に折れてしまい、トップでシャフトがクロスしたような状態になることを言います。
シャフトがトップの位置に来た際に、左手の手首の角度をチェックするようにしましょう。左手の甲側に折れ曲がっているとスライスが出やすく、逆側に折れ曲がっているとフックが出やすいです。
理想としては、この手首が折れ曲がらずにまっすぐになるとこれらのミスが少なくなります。ただ、普段スライスに悩んでしまうような人で、この手首の角度が甲側に折れてしまっている人は、意識的に反対側に折るようなトップを作るようにしましょう。
2-3. かといってガチガチに固めるのも良くない
シャフトと手首の角度を保つようにしておくと、スライスやフック球などのミスを防ぎやすくなります。ただし、気を付けておいてほしいのは、角度を守ろうとするあまりに、手首をガチガチに固めてスイングをしてしまうことです。この誤りに陥ってしまう人がかなりたくさんいます。
スイングにはしなやかな筋肉が必要であり、硬くなりすぎると捻転をうまく使うことができず、ミスを引き起こすだけでなく飛距離も落としてしまいます。ですので、あくまでも自然な力で手首の角度を維持するようにしましょう。
3.飛距離をアップさせるための手首の使い方
ここまでは、手首の使い方による方向性の安定についてご紹介させていただきましたが、ここからは手首をうまく使って飛距離をアップさせる方法についてご紹介したいと思います。
3-1. ヘッドスピードを上げる手首の使い方
方向性を上げるためには、バックスイングからトップオブスイングまでの手首の使い方でしたが、飛距離をあげるときにはダウンスイングからインパクトショットに欠けての手首の使い方が肝心です。
ショットの飛距離を伸ばすための方法は単純です!それは、ヘッドスピードを上げることです。ヘッドスピードを上げることにより飛距離は格段に向上します。そのためには、手首をうまく使うことも非常に重要となります。
3-2. インパクトの手首の返しで安定性と飛距離を手に入れろ!
手首によりヘッドスピードを最大にするためには、ダウンスイングにおいてコックがすぐにほどけないようにしましょう。コックがすぐほどけてしまう、いわゆるアーリーリリースになると、ヘッドスピードが減少するだけでなく、ダフリなどのミスショットの原因にもなってしまいます。
そして、インパクトの寸前までコックを維持してインパクトの際に手首を返すようにしましょう。ここで、返すという表現をしていますが、意識して返す必要はなく、ここまで説明してきた通りしなやかにコックを維持することができれば、インパクトの際に自然に手首が返るようになります。手首がうまく返るとスライスやプッシュアウトというようなミスが起こりにくくなります。
4.手首の使い過ぎは逆に良くない
ヘッドスピードを上げるためには、インパクトに欠けて手首を使うことだと説明しましたが、あまりに手首を使いすぎてもよくありません。
ここでは、手首を使いすぎることによる弊害についてご紹介したいと思います。
4-1. あまり使いすぎると悪影響がある
手首を使うというと誤解してしまうのですが、積極的に手首を使うことと、ここまで説明してきた自然に手首を使うことができるというのは全然違います。
あまりに手首を意識的に使っていくと、ショットのたびに手首が返るタイミングがずれてしまい、きれいに打つことができたり、ひっかけやどフックなどのミスショットを引き起こしたりしてしまいます。
自然に手首を使うことができれば、手首が返るタイミングというのは常に同じです。ですので、今挙げたようなミスが起こることはありませんので、もしショットの安定性がないと思ったときは、手首を積極的に動かしに行っていないか、チェックするようにしましょう。
4-2. 疲れてしまう
また、意識的に手首を使いすぎてしまうと、1回1回のスイングでは気になりませんが、1日のラウンドを通すと非常に疲れてしまいます。
疲れてくるとスイングが乱れることにより引き起こされるミスショットを手首の返し方によるミスショットと勘違いしてしまい、さらにスイングが乱れる結果となります。ですので、意識的に動かしてしまっている方は、注意するようにしましょう。
4-3. 変な癖がついてしまう
さらに、手首を意識的に使っている人で気を付けてほしいことは、変な癖がついてしまうということです。
手首を動かす癖を身につけてしまうと、ここまで説明してきた通りショットの安定性が失われてしまいます。意識的に動かすことが癖になってしまうと、これを解消させることは非常に難しくなります。そうならないためにも、もし手首をワザと返しているという人がいれば、すぐに解消するようにしましょう。
5.まとめ
今回は、ゴルフのスイングにおける手首の重要性や良いスイングを身につけるためにチェックしたいポイントについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
手首というのは非常に重要なファクターである一方で意識的に動きを固めてしまったり、意識的に返しすぎるとショットの安定性を欠くだけでなく、変な癖をつけてしまうとそれを直すためにはかなりの時間を要してしまいます。
そのため、最後にもう一度お伝えしたいのは、手首は柔らかくしなやかに使うことで、方向性も飛距離もアップします。ぜひしっかりとした手首の使い方を覚えてスコアアップにつなげていきましょう!