パターの距離感がつかめないときの距離感のつかみ方

運よくパーオンをすることができて、これが入ればバーディ!もし入らなくても、寄せればパーが取れるという状況で、思わずショートしたり、大オーバーしたりしてしまうことって少なくないですよね。

しっかり距離感を理解しておけば、このようなことは起こらないのですが、パッティングにおける距離感というものを理解していない人というのは、驚くほど存在しています。

そこで、今回はパッティングの距離感をどのようにつかめばいいのかについて、ご紹介していきたいと思います。

1.パターは距離感が大事

1.パターは距離感が大事

パターというのは、ドライバーショットやアイアンショットと違って、練習をしなくても比較的簡単にボールを打つことができる一方で、距離感が合わないといくらでも打数がかさんでいってしまいます。そのため、他のアイアン以上に距離感というのが、重要になります。

1-1.努力で解決することができる問題

とはいうものの、パッティングというのは、才能というよりも、自分自身がどれくらい頑張ることができるのか?という事が重要になってきます。

パッティングの練習というのは、他のクラブの練習に比べると地味な部類に分類されてしまいます。そのため、皆さんはすぐに飽きてしまい、ドライバーやアイアンの練習にいそしんでしまうのです。パッティングを上達するためのカギというのは、どれだけ努力できるのかということです。

1-2.1ラウンドで10打以上縮まる可能性も

パターは地味だというものの、ゴルフの中での重要性は、他のクラブと変わらないものですし、場合によっては、他のクラブよりも繊細で神経を使うショットを要求されます。また、ドライバーで250ヤード打っても、パターで10cm打っても、ゴルフにおいては同じ1打として数えられるのです。

そのため、2mのパッティングにおいて、2パットする人、3パットする人では、スコアでかなりの差が生まれてきます。ラウンド次第では、1ラウンドで10打以上の差が出てしまうものですので、しっかりと距離感を身に着けて、3パットを減らしていくことが重要となります。

2.アマチュアの平均パット数はどれくらい?

では、実際に我々アマチュアの平均はいったいどのくらいなのでしょうか?

2-1.アマチュア・プロの平均パット数

アマチュアの平均パット数を統計している機関がないので、正確な数値を出すことができないのですが、おおむね90前後のスコアで回る人は、36パット平均2パットでラウンドしていることが多いです。

男子、女子ともにプロの平均パット数は約31パットという事で、90前後の人たちに比べるとそこまでの大差はないような気はしますが、あくまでも平均パット数ですし、このスコアあたりにくると5打という差はかなり大きな差となってきます。

2-2.目標としては、36打未満

ですので、アマチュアゴルファーが目指すべき目標としては、31打と答えたいところですが、ひとまずはそこまで高い目標にする必要はありません。ですので、スコア90前後でラウンドしている人たちと同様の平均パット数である、36打を切るように努力するようにしましょう。

これでも、平均してすべてのホールで2パット以内でラウンドする必要があるので、難易度は決して低くありません。ですので、ここまで縮めることが、まず当面の目標となるでしょう。

3.距離感をつかむための練習方法

 

3.距離感をつかむための練習方法

それでは、ここからは実際にパッティングにおける距離感をつかむための練習方法について、ご紹介したいと思います。どの練習方法も難しくなく、そして自宅でもできる練習方法ですので、しっかり練習するようにしましょう。

3-1.パターを使わない練習

距離感をつかむためには、まずパターを使わないで練習することが一番です。まずは、手でボールをカップに向かって転がしてみて、どれくらいの力で転がせばいいのかを体験してみましょう。

要領としては、遠くのごみ箱にごみを投げ入れるようなイメージで、練習してください。自分の手でボールをカップに寄せることできないで、クラブで寄せることができるようになるというようなことは、絶対にありません。自分自身で、理解するところからが、パターにおいては重要なのです。

3-2.パターを使う練習

自分の手で投げる時の距離感を身に着けることができたら、実際にパターを使って、パッティングの練習をしましょう。最終的には、染みついて感覚で打つことができることが一番なのですが、ひとまずはパターの振り幅でどれくらい転がるのかを理解しましょう。

足の親指から親指、小指から小指といったような自分自身が覚えやすい振り幅でどれくらい転がるのかを、数パターン用意しておくだけでも、距離感というものはつかむことができます。

4.五感を働かせてみる

次に、五感を研ぎ澄ませる練習をしましょう。振り幅で覚えることで、多くの距離感に対応できるようになりますが、最後の微妙な距離感をつかむためには、五感を研ぎ澄まして感じることも重要です。

4-1.打ったボールを見ない

まず、練習する際に、ボールを一切見ないように打ちましょう。

ボールを打つ時はついつい、ボールの行方を追いたくなるものですが、そこはグッと我慢して、ボールがあったところだけを見続けるようにしましょう。そして、できれば目を瞑って打つほうが良いです。

4-2.距離感を推測する

そして、ボールを打った時に、実際にどれくらいボールが転がったかを打った感触で、どれくらい転がったのかを推測しましょう。

この時に、振り幅で検討するのではなく、実際に打った時の感触だけで検討してみましょう。そうすることで、自分の五感と向き合って、真剣に考えることができるようになります。

4-3.感覚と事実を擦り合わせる

ある程度の距離を推測することができたら、実際にどれくらい転がったのかを確認しましょう。

その時の実際転がった距離が、自分が想定した距離との誤差です。この練習を何度も繰り返して、五感を研ぎ澄まして、誤差を0にするように練習していきましょう。そうすれば、感覚だけで微妙な距離感を微調整することも可能となりますので、パット数はさらに減少させることができるでしょう。

5.ラウンド当日の距離感の合わせ方

5.ラウンド当日の距離感の合わせ方

ここまで、練習してきたのはあくまでも、パターマットでの練習方法です。実際のゴルフ場では、ゴルフ場や気候条件等の様々な要素が加わります。そこで、当日のパターの距離感の合わせ方について説明したいと思います。

5-1.練習場で必ず練習する

ラウンド当日は、必ずラウンド前に練習場で練習するようにしましょう。

ゴルフ場のパター練習場は、その日の各ホールのグリーンコンディションと同じセッティングでグリーン上を整備していますので、ここで練習しておかないと距離感を調整することができません。

5-2.歩測をする

練習場で練習するときは、いつもの振り幅でどれくらい転がるのかを調べて、実際の距離感と想定の距離感との差を埋めるようにしましょう。

調べるときは、歩測するのが一番です。自分の歩く歩幅でどれくらい転がるのを調べておけば、実際のラウンド中でも、距離を微調整することができます。

6.まとめ

さて、今回はパターの距離感をつかむことができない時の距離感のつかみ方についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

距離感というのは、衰えるものではありませんので、しっかりと身に着けることができると一生モノの財産となります。パターの練習は地味ではありますが、しっかりと練習をして、距離感をつかむようにしましょう。