ドライバーの飛距離を向上させる!自分のヘッドスピードにあったシャフトの選び方

>>【動画解説】シャフトの選び方

皆さんは、ご自身のゴルフスイングのヘッドスピードはどれくらいかご存知ですか?

ドライバーの飛距離を向上させるための要因として、クラブを自分に合ったクラブにすることも一つの方法として挙がっておりますが、あなたのヘッドスピードにあったシャフトを使用した場合、ドライバーの飛距離が劇的に改善する可能性があるのです。

もし、雑誌やインターネットに掲載されていて欲しいと思っていても、あなたのヘッドスピードにあったシャフトが無ければ、購入検討の選択肢にも入れることが出来ないのです。

このクラブのシャフトとヘッドスピードは相互に密に関係しており、自分にとって硬すぎるシャフトでも、柔らかすぎるシャフトでもいけないのです。

しかし、それだけに自分にぴったりのシャフトに出会った時は、自分の手の一部になったように感じるので、それを探し出すのも一つのゴルフ楽しみだと思います。

1.ドライバーの飛距離とヘッドスピードの関係

ゴルフでボールの飛距離を最大限にするためには、「初速」、「打ち出し角度」、「スピン量」が大事だと言われており、どれが欠けてもあなたの飛距離は最大になりません。

その中でも、影響が大きいとされるものが「初速」とされており、この「初速」が速ければ速い程あなたのボールはより遠くに飛ぶことになるのです。

それでは、その初速を上げるためにはどのようにすればよいのでしょうか?そのためには、ヘッドスピードが必要とされており、素早いヘッドスピードでヘッドをボールに叩きつけることにより、ボールの初速は最大限に速くなるのです。

そして、そのあなたのヘッドスピードに合わせたシャフトを利用することで力の伝導率もあがり、より初速が上がるという仕組みなわけです。

2.自分のヘッドスピードを知ろう

それでは、実際にご自身のヘッドスピードを計測してみましょう。

ヘッドスピードを計測する一番手っ取り早い方法としては、近所の大きめのゴルフショップに行くことが一番の近道です。大きめのゴルフショップでは、大体ヘッドスピード測定器があるので、それを活用すればヘッドスピードはもちろんですが、それ以外の要素、例えばボールの初速、スピン量、サイドスピン量やそれらに影響を受けてのボールの曲がり具合などを測定してもらうことが出来ます。

しかし、これをあなたのゴルフスイングの能力だと断定することはできないのでご注意ください。あなたを含めたアマチュアゴルファーは、日々の練習により、どのようにでもスイングは変化します。そのため、半年後に測定するとスピン量やサイドスピン量は劇的に変化する可能性があるので、あくまでもその他の要素は目安程度に思っていただく必要があります。

3.ヘッドスピードはそんなに変化しない

ただ、ヘッドスピードに関しては、半年やそこらでは劇的に変化することはありませんので、その他の要素に比べると参考にできる度合いが高いです。それでも、長期間の練習次第ではヘッドスピードの向上も可能ですので、できれば定期的に測定することをオススメします。

また、もし近所に大きなゴルフショップがない方の場合は、ゴルフショップに比べると能力は見劣りするかもしれませんが、簡単なヘッドスピード測定器を使用することで計測することが出来ます。

ヘッドスピード測定器も、各社からいろいろな商品が発売されており、安いものでは数千円から、高いものでは3万円にもなる測定器があります。もちろん高い方が様々なデータを得ることが出来ますが、ヘッドスピードを知るくらいでしたら、特に高いものを購入する必要はありませんし、もしかしたら友人が保有している可能性もあります。

もし、友人が持っているのであれば、お茶でも奢る代わりに使わせてもらってもよいでしょう。または、誰も持っていないのであれば、共通の友人間で共同購入してもいいかもしれません。意外に同じようにヘッドスピード測定器が欲しいけれどもなかなか手が出せず困っている人がいるので、話題にすると結構のってくる人はいると思います。

4.ヘッドスピードとシャフトの硬さがあっていないとどうなるの?

もし、あなたのヘッドスピードと使用しているクラブシャフトのフレックスがあっていない場合、どのようなことが発生してしまうのでしょうか?一般的には、通常正しいスイングをしているのにもかかわらず、ミスが発生しやすくなります。

もし、男性が女性用の柔らかいフレックスのシャフトを使用して、スイングをすると、シャフトの返りが必要以上に起きてしまい、クラブフェースが返りやすくなってしまいます。そうすると引っ掛けやチーピンが起こりやすくなってしまいます。さらにボールの打ち出し弾道としてはテンプラのように高いボールが出てしまう事が特徴です。

また、力の弱い男性がプロのような硬いクラブを使用してしまうと、シャフトのしなりを活用することが出来ず、低く飛ばない弾道になってしまいます。さらにはクラブが非常に重くなるので、1ラウンド使用し続けると疲れによりスイングが乱れてしまう事になるでしょう。

さらに、そのような自分に合っていないクラブを使用することにより、自分自身のスイングは正しいのにもかかわらず、自分のスイング軌道がおかしいと勘違いしてしまい、せっかくの正しいゴルフスイングを悪く崩してしまう原因にもあります。

もし、あなたがスイングが悪くないといわれるにもかかわらず、ボールが暴れてしまう場合は、シャフトフレックスと自分のヘッドスピードがあっていない場合があるので、一度見直しを検討する方がよいかもしれません。

5.シャフトフレックスってどのようなものがある?

それでは、シャフトフレックスにはどのようなものがあるのでしょうか?同じフレックス表記によってもメーカーにより若干変わってくるので、ここについては一般的なものとするようにしてください。

・シャフトの硬さと重さ
同じメーカーの同じモデルである場合、遠目でパッと見ただけではシャフトの硬さに見た目の差はありません。なぜなら、シャフトの内側の厚さの違いでフレックスが変わってくるのです。

また、フレックスが固くなるという事はシャフトの厚みが増えていくという事なので、シャフトフレックスが固ければ固い程、シャフトの重さは重くなります

・シャフトフレックスの種類
それでは、次にシャフトフレックスの種類です。左が一番柔らかく、右に行くにつれてシャフトが固くなり、重くなります。

LL L A R SR S SX X XX

6.ヘッドスピード別の最適なシャフトフレックスの一例

あくまでも、目安になってしまいますが、ヘッドスピード別のおすすめシャフトフレックスの一例をご紹介します。

・フレックスL
Lというのはレディースの略語です。

推奨ヘッドスピードは、34m/s以下です。一番柔らかいシャフトであり、基本的には力のない女性が使用するシャフトです。

・フレックスA
Aというのはアベレージの略語です。

推奨ヘッドスピードは、35~38m/sです。フレックスLに比べて、力のある女性が使用するシャフトです。通常のフレックスLではクラブが暴れてしまう女性に向いているシャフトと言えます。

・フレックスR
Rはレギュラーの略語です。

推奨ヘッドスピードは、39~41m/sです。平均的なヘッドスピードのアマチュアゴルファに向いているシャフトです。

・フレックスS
Sはスティッフの略語です。

推奨ヘッドスピードは、45~49m/sです。一般的に飛ばし屋と呼ばれるようなアマチュアゴルファーが使用に適しているシャフトです。フレックスRからフレックスSの壁は比較的高く、扱いは難しくなってきます

・フレックスX
Xはエクストラの略語です。

推奨ヘッドスピードは、50~53m/sです。通常販売されているクラスでは一番固いシャフトとされていて、飛ばし屋の中でもドラコン大会に出場できるような飛ばし屋が選択するシャフトです。通常販売ではなかなかセットで販売されていないため、基本的にはオーダーメイドとなります。

7.まとめ ドライバーのヘッドスピードを最適にするため必ず試打する必要がある

ここまで書いてきましたが、必ずしもヘッドスピード単体でシャフトを選ぶことはできません。

その人のスイングタイプによっても適切なシャフトは大きく変わってくるものなのです。例えば、スイングテンポが速い人がシャフトを選択する際は、通常よりも堅めのシャフトを選ぶ必要があります。

また、逆にスイングテンポがゆっくりな人は、通常よりもやわらかめのシャフトを選択する方がシャフトのしなりを活かして、飛距離を稼ぐことが出来ます。

そのためにも、カタログだけを確認して、シャフトを購入するのではなく、必ず複数のフレックスのクラブを用意して試打することをオススメします。先ほども申したように、シャフトフレックスの表記と実際の硬さはメーカーによって違ってきますので、実際に打ってみるのが、自分の体で実感できるのでシャフト選択の近道になります。

シャフトを見直すだけでも、効果の大きい人では20ヤード以上も飛距離が伸びる可能性があります。皆さんも一度、ドライバーの飛距離に悩んだときは、ヘッドスピードの見直しをしてシャフトを合わせてみましょう。