ゴルフのアプローチで面白いほど寄せることができる打ち方

>>【動画解説】アプローチの打ち方

アベレージレベルや、アベレージレベルを脱却して間もないアマチュアゴルファーにとって、アプローチというのは、苦手な対象とされることが多いです。
ですが、上級者であれば、パーオン率が高くなるので、アプローチをする頻度というのは少なくなる傾向にあるのですが、アベレージレベルほどグリーンを外すことが多いですので、自然とアプローチの機会というのは増えていきます。

そこで、今回はアプローチが面白いほど寄せることができるようになる、アプローチの打ち方の基本についてご紹介したいと思います。

1.アプローチの重要性

1.アプローチの重要性

さて、アプローチというのは、非常に重要だという事は理解しているものの、多くのゴルファーはアプローチの練習を怠っていることが多いです。
そのため、ミスも多くどんどんアプローチが嫌いになってしまいます。

1-1. アプローチは距離が短い分正確性が必要

アプローチというのは、ほかのウッドやアイアンと違って、グリーンまでの距離が短いです。
そのため、アプローチの場合は、他のクラブに比べて正確性を持ったショットをすることができると、スコアはグンと上がりますし、どんどんカップに寄って行くようになっていきます。

1-2. アプローチではチップインさせるつもりで打つ

ですから、アプローチというのは、グリーンを狙うというよりも、カップを直接狙うクラブといったほうが正しい説明となるのです。
カップを狙うためには、ミスなくしっかりとしたアプローチショットが要求され、そのショットには正確性が必要なのです。
アプローチをするときは、いつでもチップインを目指していくつもりでショットをするという意識を持たなければいけません。

2.アプローチの3つの打ち方の基本

アプローチの基礎としては、3つの打ち方があります。それは、低めの球、通常の球、高めの球の三種類の打ち方です。
基本的なことですが、この基本ができていないと、応用を利かすことができませんので、改めて再確認して、いつでも打てるように練習をしておきましょう。

2-1. 通常の球の打ち方

通常の球を打つ場合は、特に意識することはなく、通常通りボールを真ん中において、クラブの振り子打ちをするようにしましょう。
どのアプローチショットにも共通しているのですが、テークバックからフォローまで、終始スイングスピードを変えないでショットを打つことがアプローチの基本です。
早いなら早いまま、遅いなら遅いままの一定のゴルフスイングを行うことで、ミスショットを激減させることができます。

2-2. 低めの球の打ち方

アプローチにおいて、低めの球を打ちたい時には、通常アプローチを行う時よりも、ボールを右側におくようにしましょう。
そうすることで、クラブのロフトが立ちますので、低めの球を打つことができます。
スタンスを取る際に、若干クローズ気味に立つことで、ボールが右に飛んでいくことを防ぐことができます。

2-3. 高めの球の打ち方

また、高めのボールを打ちたい場合は、通常のアプローチ寄りの、ボールを右側におくようにしましょう。そして、ゴルフクラブのフェースは開き気味、スタンスをオープンスタンスにすることで、通常よりも高さのあるショットを打つことができます。
フェースを開く角度については、個人差の好みがありますので、普段の練習の時からいろいろな角度を打ってみて、一番打ちやすいフェースの開き具合を見つけておきましょう。

2-4. 実質9パターンの球筋を打てる

さて、ここまで3パターンの打ち方を確認したのですが、何故これで9パターンの球筋を打ち分けられるのか、という事が気になると思います。
その秘密は、使用するクラブです。皆さんのキャディバッグには、基本的にピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジの3種類のクラブが入っていると思います。
それぞれのクラブで、3つのショットを打つと、クラブのロフトの違いにより、それぞれすべて微妙に高さの違うショットを打つことができます。
そのため、3種類のクラブで3種類のショットをする事で、実質的に9種類の球筋を打ち分けることが可能となります。

3.ランニングアプローチの極意

3.ランニングアプローチの極意

次の出番の多いアプローチとしては、ランニングアプローチです。アプローチにおいては、転がすことができる条件が整っているのであれば、転がすべきという意見が多いです。
なぜなら、ボールを高く上げて転がすよりも、シンプルに転がすほうが予測が立てやすく、楽だからです。

3-1. ランニングアプローチの条件

ランニングアプローチをすることができる条件というのは、ボールからカップへの進行方向へ障害物が何もないときが、条件とされています。
この障害物というのは、ハザードだけでなく、ラフすらない、いわゆる花道からのアプローチに限られます。
ラフであろうとも、転がす先に何らかの障害物があると、自分が意図する方向に転がすことができないからです。

ですので、ランニングアプローチができるのは、花道もしくはカラー手前からのショットだけとなります。
とはいえ、カラー手前からだけであれば、パターを使うのが最適解という事も少なくありません。

3-2. ランニングアプローチの打ち方の基本

ランニングアプローチを打つ時の基本は、パッティングをお手本にするとよいです。通常のアプローチにおいても、振り子のようなスイングが重要となってきますが、ランニングアプローチについては、特に振り子が重要となります。
パッティングのイメージで打つことで、ダフリを防ぐことができますし、無駄なパンチが入りづらいので、一定の距離感を打つことができるようになります。

4.スピンアプローチの打ち方

ボールを打って、グリーンに着地した後、トントン、キュッ!とボールが止まると格好いいですよね。ランのことを考えなくてもよいので、できればこのようなスピンアプローチを打つことができるようになりたいという方も多いと思います。

4-1. スピンアプローチの構え方

スピンアプローチは難しいと思っている方も多いと思いますが、基本さえしっかりしていると結構簡単に打つことができるものなのです。
構え方としては、ゴルフクラブを短めに持ち、ボールは右足の前におきましょう。そして、クラブフェースを少し開き、スタンス幅は狭くオープン気味にして、ハンドファーストで構えます。

ポイントは、右足前におき、フェースを開き気味にすることです。こうすることにより、ゴルフボールがフェースに触れている時間を延ばして、スピン量を増やすことができます。

4-2. スピンアプローチの打ち方

打ち方もそこまで難しくありません、開き気味に構えて、スイングはハンドファーストの手首の角度を変えないようにしましょう。そして、そのまま鋭角にヘッドをボールに叩き込み、インパクトの時点でスイングスピードを速くインパクトさせることで、スピンを最大限に生かすことができます。

5.ロブショットは必要か?

5.ロブショットは必要か?

ボールを高く上げて、ピタッと止めるロブショットは、しばしばトーナメントなどで見ることができます。とても格好良くて、練習場に行くとロブショットの練習ばかりをしている人がいますが、そのショットは本当に必要なのでしょうか?

5-1. ロブショットが必要な場面

ロブショットが必要な場面とは、目の前に大きな木があるときや、バンカーがあるけれども、グリーンのエッジにカップが切られているときなどが考えられます。
どちらにしても、高度な技術が必要とされるショットとされています。

5-2. アマチュアにはほぼ必要がない

そう考えた時に、アマチュアにロブショットというのは必要なのでしょうか?ミスする危険を冒してまで、ロブショットをするのであれば、カップを外してグリーンにさえ乗るようなショットをすることで、2パットで抑えたほうが結果的に、スコアが良い可能性があります。
また、そのようなショットの練習に精を出すくらいであれば、通常のピッチショットや、ランニングアプローチを練習するほうが有意義であると考えられます。

6.まとめ

さて、今回はアプローチで面白いほど寄せることができる打ち方について、ご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
アプローチはしっかりと練習すれば、その努力に答えてくれる素直なショットです。練習を重ねれば、スピンアプローチも難しくありませんので、是非練習をして思い通りに打つことができるようになってください。