チーピンが頻発した時の原因とその対策

>>【動画解説】チーピンについて

ゴルフ初心者でありがちな「どスライス」をある程度克服することができて、さあこれから楽しいゴルフライフが始まるぞと思った時に発生してしまうのがチーピンです。
スライス克服者にとって、フック球が出ること自体は、むしろ喜ばしい物なのですが、チーピンに至っては、大けがをするもととなるだけに、手放しで喜ぶことができません。

また、たまたまチーピンしちゃったんだろうと、この症状を軽視してしまうと癖になってしまいますので、早期改善を目指しましょう。

そこで、今回はチーピンが頻発した時の原因やその対策方法について、ご紹介させていただきたいと思います。

1.チーピンとは

1.チーピンとは

チーピンというのは、冒頭でもお話しした通り、一般的に言われるフックよりも曲りがきつい球を言います。ですが、チーピンにもいくつかの種類があり、その違いにより原因や対策方法に若干の違いが出てきます。
ここでは、チーピンの種類についてご紹介します。

1-1.チーピンの種類

チーピンの種類は、大きく分けて三つの種類に分かれます。
まずは、ゴルフボールの出球が目標方向よりも右側に飛んでいき、その後すぐに左へ曲がっていくチーピンです。このイメージとしては、どスライスの逆バージョンのようなイメージを持っていただければよいです。
そして、次はボールの出球が、目標方向にまっすぐ飛んで、その後すぐに左に曲がっていくチーピンです。一見きれいに飛んでいるように見えますが、右に飛ぶチーピンに比べると、ハザードに巻き込まる可能性が高くなります。
そして最後は、ボールの出球が左に飛んで、さらに左に曲がるチーピンです。これは、左に飛んでさらに左に曲がるので、OBの確率も高くなります。
一般的に日本のゴルフ場では、スライサーが多いことから、右への曲りには優しくて、左が厳しくなる傾向があります。
そのため、チーピンというのは、スコアを崩す原因となるのです。

1-2.ゴルファータイプ

先ほどご紹介した以外にも、ゴルファーによって原因が変わってきます。むしろチーピンの原因としては、こちらのほうが重要にもなってきます。
そのタイプとは、もともとスライサーであった人が、スライスを矯正したことにより、チーピンが発生するようになったタイプと、もともとフッカーである人が、何かの拍子にチーピンを打つようになった場合との2パターンが考えられます。

2.チーピンの原因

それでは、実際にチーピンの原因についてご紹介させていただきます。
チーピンの場合は、特にフッカーに多い症状ですので、まずフッカーから説明していきたいと思います。

2-1.フッカーの場合のチーピンの原因

もともとフッカーである場合、そもそも左に曲がりやすい素質というものを持っています。スライサーがスライスを強制していくと、チーピンが起こりやすいという事よりも、さらに根が深いチーピンです。
フッカーがチーピンを起こす場合は、ひっかけのようなチーピンよりも、右に飛び出してすぐ左に曲がるチーピンとまっすぐ飛んで、すぐに右に曲がるチーピンのパターンが多いです。
フッカーがチーピンに悩む場合は、グリップの握り方、グリップの位置、アライメント、ボールポジションが複合的に絡み合ってきます
そのため、チーピンを解消させるためには、一つ一つを紐解いていく必要があります。

2-2.スライサーの場合のチーピンの原因

今は、フッカーであるけれども、元々がスライサーの人の場合、先ほど説明した原因ではないと感じた時は、これから説明する原因に心当たりがないか確認してみましょう。
まずは、手打ちになっているという事です。
スライスを無理やり矯正するために、腕の力を使いすぎて、手打ちになってしまっています。
手打ちになると、スライスを防ぐために極端に腕を返したり、こねたりするような動作が入るので、スライスは改善されていきます。
ただし、これは少しでもタイミングがずれると腕を返しすぎてしまい、ひっかけのようなチーピンを発生させてしまいます。

2-3.意外に見落としがちなボールポジション

フッカー、スライサーを脱却して間もない人ともに、意外に見落としがちなのが、ボールポジションです。
左へ曲がることを嫌い、セッティングの際のボールポジションを右へ右へと持って行っていませんでしょうか?
実はそのような対策をしてしまうと、チーピンが治るどころかどんどんひどい状況へと変わっていきます。
確かに出球としては、右に飛びやすくなるのですが、クラブシャフトが寝てインパクトショットを迎えることにより、さらにフックがきつくなります。
自分が良かれと思ってしていた対策が、実はよりチーピンを強化する形になっているのです。

2-4.振りぬくほうが良い?悪い?

また、振りぬきが良すぎて、ボールが捕まりすぎてしまい、フックが強くなることを嫌い、振りぬくことをやめてしまったほうが良いという人もいますが、それもよくありません。
振りぬくのをやめるという事は、途中で意図的な力が入るという事です。
普通に何も考えずにゴルフスイングすることができれば、誰だってクラブを振りぬくことができます。
ですが、振りぬかないという動作が入ることで、手打ちが助長されてしまい、よりチーピンが酷くなっている人を良く見かけます。
そのため、スイングについては、しっかりと振りぬくようにしましょう。

3.チーピンを直すための対策

3.チーピンを直すための対策

それでは、実際にチーピンを治すために必要な対策方法についてご紹介したいと思います。
また、ここではフッカーのチーピン対策をメインにご紹介したいと思います。

3-1.ボールの位置

ここまで話してきたことを読んできて来られた方は、もう迷うことはないと思いますが、改めて説明させていただきます。
チーピンを防ぐためには、ボールの位置を改めて確認してみましょう。ボールがスタンスの真ん中になっていたり、それ以上に右にボールを置いていたりしていませんか?
一見、フックを改善することができるような気がしますが、シャフトが寝て入ってきているので、まともに打つと、異常につかまったボールが出ます。
その結果がチーピンになりますので、ボールは基本通り左股関節の線上に置くようにしましょう。

3-2.左足のセッティング

スタンスは、普段気を付けていても、以外にまっすぐ立つことができていないことが多いです。
フッカーに多い傾向としては、右方向に打ちたいという意識が強いことから、右方向を向く方が多いです。
それにもかかわらず、スイングは目標方向に向かってまっすぐ打つため、クローズ気味のスタンスになってしまっている方が多いです。
右側を向くことについては、ここで良い悪いを説明するものではありませんが、右側を向いたらスイングもしっかりとその方向に打つようにしましょう。

3-3.スイング方法

実際にチーピン対策として効果の高いゴルフスイング練習方法をご紹介したいと思います。
まず、ボールを通常よりも左側におきましょう。イメージとしては、左足かかとの線上あたりをイメージしてください。
そして、右足のつま先を通常よりも45度程度開くようにしてください。
スタンスができたら、ミドルアイアンで、普通よりもゆっくりのスイングでボールを打ちましょう。
普段の6割程度でショットをすることができればよいです。
シンプルな練習方法ですが、この方法でチーピンを改善することができた人が多く存在します。

3-4.あくまでも修正するためのセッティングとスイング方法

ただ、勘違いしてはいけないのは、あくまでもチーピンを修正するためのセッティングとスイング方法であるという事を理解しておいてください。
普段のショットのときは、このスイングとセッティングではラウンドをしないように注意をしましょう。

4.アイアンもしくはドライバーだけがチーピンになる

4.アイアンもしくはドライバーだけがチーピンになる

では、チーピンについても、使うクラブによってチーピンが出てしまうという方もいます。
そういう場合は、クラブによってどのようなスイングの違いが現れているのでしょうか?

4-1.アイアンがチーピンするときの原因と対処法

アイアンだけがチーピンする状況で考えられるのは、アイアンの時だけ体の回転が過ぎているという事が考えられます。
すなわち、ドライバーとアイアンで回転に差が出ていて、アイアンでひっかけのようなチーピンが出てしまうのです。
この時に考えられる原因としては、スイングの際に右ひざが流れてしまっていないか?という事です。
スイングの際に右ひざが流れてしまうと、過度に回転がかかりやすくなりますので、タイミング次第ではチーピンになってしまいます。
そのような場合は、普段から右ひざを意識してスイングをするようにしましょう。

4-2.ドライバーがチーピンするときの原因と対処法

ドライバーショットだけがチーピンする原因としては、手打ちが考えられます。
これは、比較的スライサーに多い減少で、アイアンは比較的スライスしないので意識せずに打ちますが、ドライバーがスライスする場合は、少しでもスライスを抑えようと、手をこねてしまいます。手をこねてしまうと、必要以上につかまった動きになってしまうことから、チーピンが出やすくなってしまいます。
手打ちを治すようにしっかりと練習しましょう。

5.まとめ

さて、今回はチーピンが頻発した時の原因とその対策方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
チーピンは出てしまうと、いつか自然と治るものではありません。
普段からの練習でしっかり改善していかないと、根本的には治らないものです。
また、チーピンが出始めてから、対処するまでの時間が短ければ、短いほど改善までの時間は短いです。
チーピンが出たら、必ず早めに対処をするようにしましょう。