パターグリップについて、しっかりと考えたことはあるでしょうか?多くのアマチュアゴルファーは、パターグリップについて意識したことがなく普段から何気ないグリップになっているのではないでしょうか。
ですが、こういったパターのゴルフグリップの仕方を意識して握るだけで、パットの成功率が飛躍的に向上する可能性があるとするとどうでしょうか。今回は、そんなパターグリップについてご紹介をしたいと思います。
目次
1.パターに型無しとはいうけれども
1-1. 型がないからこそ難しい
1-2. 有利なグリップ、不利なグリップがある
1-3. パターもドライバーも同じ1打
2.ゴルファーに多いパターグリップの特徴
2-1.オーバーラッピンググリップ
2-2.クロスハンドグリップ
2-3.クロウグリップ
2-4.逆オーバーラッピンググリップ
3.プロが多く採用するグリップ
3-1.プロの世界でもグリップは多種多様
3-2.多いのは逆オーバーラッピング
3-3.逆オーバーラッピングが選ばれる理由
1.パターに型無しとはいうけれども
さて、「パターに型無し」というほど、パターのグリップについては様々なものがあります。ですので、ゴルフ雑誌などでもそこまで特集されないことも事実であり、皆さんはそこまで意識することなく今まで練習してこられたと思います。
1-1. 型がないからこそ難しい
ですが、その型がないといわれるほど様々なグリップがあるため非常にパターというものは難しいのです。また、プロについてもパターというものは非常に重要なこととなってきます。
皆さんは、ドライバーショットやアイアンショットなどに目が行きがちなのですが、本当にプロゴルファーの素晴らしい所は、そのパッティングの精度の高さと言ってもいいでしょう。トーナメントにおいてもパターの打数で勝敗が決することも少なくありません。それだけ、パターというものは重要なのです。
1-2. 有利なグリップ、不利なグリップがある
また、あまり知られておりませんが、パターグリップにもカップインを狙いやすい、狙いにくいグリップというのが存在します。もしかするとあなたのグリップは、不利なグリップをしているのかもしれません。これを機に是非、パターのグリップを見直してみてはいかがでしょうか?
1-3. パターもドライバーも同じ1打
パターというのは、アマチュアゴルファーはあまり重要視しておらず、ドライバーの練習ばかりしてしまう人もいますが、パターをしっかりと練習する重要性は高いです。なぜならドライバーの1打もパターの1打も同じ1打なのです。
ですので、パターの重みをしっかりと理解して練習することは非常に重要であると言えるでしょう。
2.ゴルファーに多いパターグリップの特徴
ここからは、ゴルファーに多いパターグリップのご紹介とそのメリットやデメリットについてお話していきたいと思います。
2-1. オーバーラッピンググリップ
アマチュアゴルファーが良く使用しているグリップです。これは通常のドライバーやアイアンと同じグリップを無意識にそのまま使用していることが多いです。初心者ゴルファーはもちろん、片手シングルのトップアマレベルでもこのグリップを使用している人は多いです。
2-1-1.オーバーラッピンググリップのメリット
オーバーラッピンググリップのメリットとしては、普段通りのグリップですので、そこまで意識する必要がなく使用できることであり、さらに手首のコックを使用しやすいことにあるでしょう。
2-1-2.オーバーラッピンググリップのデメリット
ですが、そのメリットというのは一転デメリットであり、手首のコックが使いやすいことによってパンチが入りやすくなってしまうことがあります。
パンチが入ってしまうと同じストロークの幅であっても、ボールが転がる距離に大きく差が出てしまうので、安定したパッティングをすることができません。パッティングには、安定性が必要ですので、パンチの強いオーバーラッピンググリップは向いていないと言えるでしょう。
2-2. クロスハンドグリップ
クロスハンドグリップは、通常のオーバーラッピンググリップと逆のグリップです。つまり、右手でグリップした上から左手で添えるようなグリップとなります。
2-2-1. クロスハンドグリップのメリット
クロスハンドグリップのメリットは、左手主導で動かすことができるため、右手首のリストの動きを抑える効果があることです。そのため、パンチを入れることがなく安定したパッティングを生み出すことができます。
2-2-2. クロスハンドグリップのデメリット
このグリップのデメリットとしては、普段のグリップと全く逆のグリップになるので、肩のラインが定まりにくいということです。そのため、このグリップを使用する際は、普段からしっかりと練習しておかないと打ち出し方向がわからなくなってしまうでしょう。
ですが、右手を使いすぎて安定性のない人にとっては、おすすめのグリップですので、是非練習してほしいです。
2-3. クロウグリップ
クロウグリップは、左手は通常通りにグリップをして、右手を上からかぶせるのではなく、グリップの下で添える独自の形の変則グリップです。
2-3-1. クロウグリップのメリット
クロウグリップは、右手を添えるような形になるので、クロスハンドグリップと同様に右手首の動きを抑えることができます。また、添えている右手は左手を邪魔することなく、さらに押し出すことができますので振り子のような真っすぐとしたストロークを実現することができます。
2-3-2. クロウグリップのデメリット
このグリップのデメリットとしては、クロスハンドグリップ以上に変則的な握りであるので、かなりの練習を要するグリップとなっております。
さらにロングパットとなると距離感をつかみにくいグリップですので、自分のものにすることができれば本当に素晴らしいグリップですが、アマチュアゴルファーが身につけるのは至難の業であると言えるでしょう。
2-4. 逆オーバーラッピンググリップ
逆オーバーラッピンググリップというのは、グリップはオーバーラッピンググリップと同じように見えるのですが、オーバーラッピングの様に右手小指を左手にかけるのではなく、左手人差し指を右手にかけるというオーバーラッピンググリップの変則グリップバージョンです。
2-4-1. 逆オーバーラッピンググリップのメリット
この逆オーバーラッピンググリップのメリットとしては、クロスハンドグリップの様に右手首のリストの動きを抑える効果がありながら、通常のグリップと大差がないため違和感なく握ることができるということです。クロスハンドやクロウグリップで必要とする相当量の練習を抑えることができますので、最もお勧めできると言えるでしょう。
2-4-2. 逆オーバーラッピンググリップのデメリット
このグリップのデメリットというのはあまりありませんが、あえて言うとすると、今のグリップを思いっきり修正したいという方には、あまり変化がないのでお勧めできないかと思います。
3.プロが多く採用するグリップ
さて、ここまで様々なパターのグリップをご紹介してきましたが、実際にプロが多く使っているグリップというのはどのようなグリップなのでしょうか?
3-1. プロの世界でもグリップは多種多様
プロの世界においても、グリップというのは本当に多くの種類があります。ここまでご紹介してきたグリップの基本を使用するプロもいれば、さらに変則的なグリップに進化させて独自のグリップを手に入れているプロもおります。
ただ、そんな数多いプロの中でも、通常のオーバーラッピンググリップを採用しているプロはかなり少数派であることは確かです。
3-2. 多いのは逆オーバーラッピング
逆に最も採用されているグリップは、そこからの派生グリップも含めると逆オーバーラッピンググリップが最も多く、優に9割以上のプロゴルファーがこのグリップやこのグリップの派生グリップを採用しております。なぜ、多くのプロがこの逆オーバーラッピンググリップを採用するのでしょうか?
3-3. 逆オーバーラッピングが選ばれる理由
ここまで説明してきた通り、逆オーバーラッピンググリップは右手首の動きを抑えることによって、安定性を増すことができます。
通常のドライバーやアイアンではリストを使って飛距離を稼いだり、球筋をコントロールするのですが、パッティングにはそのような技術は必要ありません。
また、プロにとってトーナメントで戦っていくうえで、通常通りに近いグリップをすることで、ドライバーやアイアンへの影響を軽くするための目的もあるようです。
確かに他のグリップでも安定性は増しますが、万が一にも他のスイングの影響になるとも言えませんので、違和感なく握ることができる逆オーバーラッピンググリップの採用数がトップである結果となっているのです。
4.まとめ
さて、今回はパターグリップについて、色々とご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
パターに型無しとは言いますが、パッティングの成功率の上がるグリップというものは確かに存在しています。逆にアマチュアゴルファーが多く採用している、オーバーラッピンググリップは安定性がないことから、プロの間でも敬遠されているのが事実です。
グリップを変えて練習することで、5打はスコアが縮まる可能性があります。それだけ、手首を使ってしまっていることは、無駄なことなのです。
皆さんも是非、グリップを変えて練習してスコアアップを目指しませんか?