
【問題定義】
真っ直ぐ打てない。グリップが正しいのか分からない。
ゴルフを始めたのはいいがミスショットばかりで中々真っ直ぐ打てない。そもそも今のグリップが正しいのかどうかも分からない・・ゴルフビギナー(初心者)が最初に当たる壁がゴルフのグリップです。
「ゴルフのグリップ」と聞くと一見複雑なように感じますが、基本的なゴルフグリップは3つしかありません。しかも世界のトッププロの約8割、アマチュアでもトップクラスのゴルファーの殆どは今からお伝えするグリップで打ってます。
このグリップを覚えればまず間違いなく、短期間でナイスショットが打てるようになるのでじっくり、そしてゴルフクラブを用意してお読みになって下さい。
【はじめに】
実はゴルフのグリップに「これが正しい」は無い!?
すみません!タイトルでうたっておきながらなにを今さら・・・って感じですがコレ本当なんです。というのも、そのゴルファーが現状のグリップで「結果」として満足のいくボールを打つことができて、スコアも良ければそのグリップで問題ありませんよね?(ただ、間違ったグリップだと決して「良い結果」はともないませんが…)
ただあなたは「良い結果」が出ない、いわゆるスライス、トップ、ダフりなどミスショットのオンパレードになっているから「正しいグリップ」とは何かを求めているわけです。
今からお話しするのは正確にいうと「正しい」というより「現在の主流」といわれているグリップです。ゴルフクラブや人間の体の機能にあったグリップが次第に主流になってくるのは至極当然のことなのです。
今までどうもうまく結果が出なかったのは、きっと一昔前のグリップか、基本通りのグリップでも、そのグリップが初心者には少し難しいグリップか、全く間違った自己流のグリップか、3つのどれかに当てはまる握り方をしていたからだと思われます。
ということは「現在の主流」の易しくてボールもちゃんと当たるグリップに変えれば、慣れるまでは多少時間がかかるかもしれませんが、すぐに力強いボールが打てるようになり、飛距離も今よりも数段伸びるようになるはずです。
これを聞くといかがですか?「あれ、そんなに難しくないのかな…」と少し安心されたのではないですか?それでは、お話を本題へと進めていきましょう!
ゴルフの基本的なグリップは「ウィーク」「スクエア」「フック」の3つ!
1.「ウィークグリップ」はもはや過去の産物!?
今はウィークグリップでプレーをしているトーナメントプロはいないのでは?という程、支持率の低いグリップです。そもそも「ウィークグリップ」の「ウィーク」=「弱い」という意味ですから、球筋もスライス系の弱々しいものになってしまいがちです。
2. なぜ「ウィークグリップ」が存在するのか!?
昔のゴルフクラブは今よりも道具としての性能が劣っていたのが大きな要因です。具体的な例でいうと、昔はクラブの材質や重心を簡単に変えることができなかったのでしっかりクラブフェースの芯で捕らえて、さらに腕をローリングさせ(言わば無理やり)クラブフェースの開閉運動を作ってやらないと飛ばない時代だったからです。
逆に言うと極端にクラブフェースをコントロールして打つのが好きな少数派のプロにとっては引っ掛けすぎないグリップとして価値があるのです。
3. アマチュアには「ウィークグリップ」は不要!?
やはりアマチュアでしかも初心者のゴルファーが「ウィークグリップ」でスイングするとほぼ100%打球はスライスします(クラブフェイスが開いたままインパクトショットを迎える為)。
もちろんアマチュアですから、プロゴルファーのように腕をぐぃーんとローリングさせて打つというようなテクニックを持ち合わせていません。なので結論!ゴルフを始めたばかりのあなたは、現時点で「ウィークグリップ」覚える必要はありません!(笑)
4. あなたが覚えるべきグリップとは何か・・・!?
ズバリ「フックグリップ」です!別名でストロンググリップ、「ウィーク」の「弱い球」に対して「ストロング」=「強い球」が打てるグリップとして現在、プロアマ問わず多くのゴルファーの間で支持されているグリップです。
つまり、グリップにお悩みのあるあなたが、今覚えなければいけないグリップは「フックグリップ」と断言してまず間違いありません。
5.「フックグリップ」はどう握ればよいのか!?
(フックグリップの握り方)
①左手をクラブを真っ直ぐにした状態で横からではなく斜め上の方から握るようにしてグリップします。この時にクラブシャフトは手の平全体ではなく指の付け根(よくマメができる部分)に来るように握ります。
②この状態を真上から見た時、左手のナックル(こぶしの山)が2個半~3個くらい見えている状態がベストです。その時に左手の親指はシャフトの真上に置くのではなく、少し右側に来るようにします。
③これに右手の平を左手の平に合わせるように、シャフトのやや下の方からグリップします。
④右手の人差し指は中指から少し離して、引き金を引くような形で。第一関節と第二関節の間にちょうどシャフトの裏側が当たるように握ります。
⑤握る強さは、例えば7番アイアンを持った時、体の正面で斜め45度にクラブを持ち上げて、落ちない程度の強さで握るのが適度な強さです。(全ての番手で応用できます)
≪正しいフックグリップのチェック法≫
左手の人差し指と親指の間の「V字」が自分の右鎖骨あたりを差し、またシャフトの上に乗っている右手の人差し指と親指の間の「V字」は自分の右肩を差していれば正しく「フックグリップ」で握れています。
6.「フックグリップ」のメリットとは!?
フックグリップで握るとインパクトでクラブフェースが開きにくくなるので、スライスのこすったような球筋から、しっかり捕まったフック系の球筋になります。しかももともとフェースが開きにくい状態で握っているので、スイング軌道も自然にインサイド・アウト・インの理想的なスイング軌道になります。
要するに、「フックグリップ」すると、あれこれスイングのことを考えなくても、思い切りボールをひっぱたけるということです。思い切りボールを打ってそのボールがちゃんと飛ぶことを実感するとゴルフが楽しくなって、その結果上達が早くなるのです。
7.「スクエアグリップ」は上級者のグリップ!?
3つのグリップのうち紹介していなかった「スクエアグリップ」ですが、「スクエアグリップは」その名の通りシャフトに対して直角に、つまりシャフトの左右から挟み込むようにして握る基本中の基本のグリップです。
初心者はまず最初にゴルフ教材やレッスン書等で「スクエアグリップで握りなさい!」とされているのでそれを実践するのですが、初心者がこの握り方で打つと手首の固定度が「フックグリップ」に比べて低いため、やはり殆どの人が、かなりの高確率でスライスしてしまいます。
なので「スクエアグリップ」はクラブフェースやスイングを自らコントロールして、スライス系やフック系のボールを打ち分けられるトップアマやプロ選手なら上手くいくグリップだと言えますが、ビギナーには少しハードルが高いグリップだと思います。私がお勧めするのはやはり「フックグリップ」、初心者にはこれが一番です!
【まとめ】
いかがでしょうか?
ビギナーでゴルフを始めたばかりという方が最初に覚えないといけないグリップは「フックグリップ」だということがお分かりいただけたと思います。多くのプロやトップアマが実践して結果を出している「フックグリップ」は現在のゴルフ界では「主流」となっていますので、是非このグリップをマスターしてボールをバシーンと飛ばす気持ちよさを体感してください。ゴルフがもっと楽しく、もっと好きになるはずです!
ゴルフの巨匠ベン・ホーガンは「よいゴルフは正しいグリップから始まる」と言っていますし同じくジーン・サラゼンは「ゴルフの75%はグリップである」と言う言葉を残しています。それほどゴルフにとってグリップは重要なのです。