ある程度経験を積んで、そこそこボールを打てるようになってくると、飛距離を望むようになってしまいます。特にゴルフクラブの中でもドライバーでそのような傾向があるのではないでしょうか?
もちろんドライバーで飛距離を飛ばせたら気持ちいいですし、後のコースマネージメントも楽になります。でも、それ以上に一緒にゴルフでラウンドしている相手を意識してしまうのです。
ドライバーと言えば、全員で同じところから打つクラブであるので、やはり各個人の飛距離があらわになってしまいます。仲間内であればなおさらライバル心が出てくるのは当然かもしれません。何故、あの人は背も自分より小さいし、年も若くなく、体格も華奢なのに、自分よりドライバーの飛距離が出てるんだろうと思ってしまう事があるはずです。
今回は、そんな悩みをもつ方へ、ドライバーの飛距離をアップさせる5つのポイントについてご紹介したいと思います。
目次
1.クラブを見直す
1-1スイング分析を行ってもらう
1-2実際にドライバーの試し打ちをする
2.スイングのヘッドスピードを上げる
2-1女子プロゴルファーのドライバーショットが飛ぶ理由
2-2アマチュアが陥りがちなミス
3.ミート率を上げてドライバーの飛距離をアップさせる
4.アッパーブローでインパクトを迎える
5.ドローボールを習得する
6.まとめ 試行錯誤は大事
1.クラブを見直す
まず第一にクラブを見直すことで、劇的にドライバーの飛距離をアップさせることが出来る可能性があります。
各クラブメーカーは、ルールの範囲内で今の製品よりも少しでも遠くへ飛ばすことが出来るように、技術の粋を集めたドライバーを日々作り出しております。
それは、ヘッドだけでなくドライバーのシャフトについても様々な素材を使用しており、その組み合わせは何百通りにもなってきます。そんな中で、自分に一番あうクラブを選ぶためのポイントをご紹介します。
1-1スイング分析を行ってもらう
有料のゴルフスイング分析を行ってもらい、自身のドライバーのスイングにあったクラブシャフトやヘッドを検討してもらうことが、ドライバーの飛距離アップへの一番の近道です。
ただ、一点問題があるとすれば、スイングが固まっていない場合は、今後スイングが変わる可能性があり、そうすると今まで自分の合っていたものが合わなくなる可能性があるので、注意が必要です。
1-2実際にドライバーの試し打ちをする
練習場やショップでは、常に最新のドライバーの試打クラブがたくさん置いてあります。基本的には全て無料で利用することが出来るので、どんどん利用しましょう。また、クラブメーカーによっては、送料だけで1週間ほど試打クラブをレンタルできるサービスもあるので、メーカーの公式ホームページを定期的に確認することも重要です。
そして、試打のポイントとしては、「構えやすいかどうか」、「軽すぎないか」を重点的にチェックすると効果的です。構えた時の見た目のイメージはスイングに大きな影響を与えます。構えてみて何となく、「このドライバーはスライスしそうだな」や「引っ掛けるかも、ドライバーでフックが出そう」と感じてしまうと、無意識にスイングへ影響が出てきて、良いスイングが出来なくなってしまいます。
そのため、試打する際は、まっすぐ打つことをイメージできるクラブを探してください。また、軽すぎないかどうかも非常に重要です。
近年はシャフトの長尺化と共にどんどん軽量化されています。しかし、そのクラブがあなたにとって軽すぎると、手でクラブを振りに行ってしまうため、アウトサイドインのスイングになってしまったり、スイング中のショットインパクトの際にボールにあたり負けて、フォローが詰まってしまい、飛距離が出ないことが多いのです。
そうならないためには、クラブは自分が1日ラウンドしても振り切れるレベルで、一番重いクラブが良いとされています。そういう感覚で試打をしたいのであれば、ラウンド後にショップに行ってもいいかもしれませんね。
2.スイングのヘッドスピードを上げる
次に、改善点を検討するのであれば、インパクトの時のドライバーのヘッドスピードの向上を図ることが必要です。
至極単純な話ですが、ボールを打ち出す時のクラブのスピードが速ければ早いほど、その勢いはボールに伝わります。その勢いが飛距離アップにつながるので、インパクト時のヘッドスピードが非常に重要となっております。
2-1女子プロゴルファーのドライバーショットが飛ぶ理由
女子プロゴルファーが、アマチュア男子のドライバーに劣らない、もしくは遥か遠くに飛ばす理由はこのヘッドスピードにあります。
彼女たちは、軽く振っているように見えますが、自分の癖と効率の良いスイングを活かして、インパクト時のヘッドスピードを最大にしているため、悠々と250ヤード以上の距離を飛ばす子がたくさん存在しているのです。
それでは、アマチュアゴルファーはヘッドスピードがないのかというと必ずしもそうではありません。平均的な男子アマチュアの最大ヘッドスピードでいうと、女子プロゴルファーとそんなに大差は無いのです。
2-2アマチュアが陥りがちなミス
では、どこが違うのかというとヘッドスピードが最大になる場所です。
多くのアマチュアで、飛距離に悩むゴルファーの多くは、ダウンスイングの最初でヘッドスピードが最大になってしまっていることが多いのです。意識的にヘッドスピードを上げようとすると陥りやすい症状なのですが、ダウンスイングの序盤にヘッドスピードが最大になってしまったらどうなるのでしょうか?
答えは簡単です。後はヘッドスピードが落ちていくだけであり、その状態でボールにインパクトすれば、本来あなたが持てるスペックを活かすことが出来ていないという事です。
あなたのスペックを最大限に生かすためには、やはりリラックスして軽くスイングをすることを意識することが重要です。スイングスピードを上げようと意識すればするほど、体には力みというものが生じてきます。
そうすると本来しなやかな動きをする筋肉がぎこちなくなり、ダウンスイングの初速だけが最大になるスイングになってしまいます。そうならないためにも、リラックスして打つことを心がけましょう。
3.ミート率を上げてドライバーの飛距離をアップさせる
そして、ヘッドスピード同様にミート率もドライバーの飛距離アップには欠かせない要因となっております。いくらヘッドスピードが上がろうとも、ミート率が極端に低ければボールは飛びません。
逆を言えば、少々ヘッドスピードが遅かろうが、ミート率がよければボールを芯でとらえることが出来るので、ドライバーの飛距離がアップする可能性は高いのです。これも、女子プロゴルファーがアマチュア男子よりも飛ばす理由の一つなのです。
プロのミート率とアマチュアのミート率を比べるのもおこがましいですが、プロ並みと言わずとも少しでもミート率を向上させる必要があります。もし、スイング分析をしたことがあるのであれば、その中にミート率も載っている可能性が高いです。
~1.3 初級
1.3~1.4 中級
1.4~1.5 上級(プロレベル)
このように上級は難しいですが、中級を目指すことで飛距離を飛躍的に伸ばすことも可能となります。もし、スイング分析をしたことが無い方でも、ミート率などを分析するトレーニングアイテムが比較的安価で販売されているので、気になる場合は購入してみるのも一つの手だと思います。
4.アッパーブローでインパクトを迎える
ドライバーの飛距離をアップさせる方法として、アッパーブローでインパクトを迎えることも重要であります。
よく勘違いされている事として、ドライバーをアイアンと同じように打とうとする方がいますが、アイアンはダウンブロー気味に打つので、同じように打つと球が低く飛び出てしまい、飛距離を出すことが出来ません。そこで、簡単にアッパーブローで打つための方法についてご紹介したいと思います。
ドライバーを打つ時にクラブを構えて目標を見ると思いますが、その時に目線を少し上にして目標を見てみましょう。そうすると自然に右肩が下がって、それに伴って少しだけ右側よりの重心になります。
その状態で通常のスイングをすると、自然なアッパー自然に右肩が下がって、それに伴って少しだけ右側よりの重心ブローでスイングできるようになり、高さのあるボールが打てるようになるので、結果的にドライバーの飛距離をアップさせることが出来ます。
5.ドローボールを習得する
ドライバーの飛距離に悩む人の多くは、力のないスライスボールであることが多いです。そのような場合の人は、ドローボールを習得することでドライバーの飛距離をアップすることが出来ます。これはクラブ構造が大きく影響しているのです。
ゴルフは、ロフトとライ角がついたクラブフェースを開閉しながらスイングします。このゴルフクラブの構造により、フェードよりドローの方が飛ぶようになるのです。それは、なぜかというとスライスの場合は、ボールに対してクラブフェースが開きながら入るので、ボールの初速度が減り、打ち出し角度も高くなるので、ボールがあまり飛ばなくなります。
逆にドローボールでは、クラブフェースが閉じながらインパクトする、つまりボールが捉まるので、初速度が増えて打ち出し角度が低くなります。そうすると、ボールが飛ぶ上にランが出るようになり、最終的な飛距離がかなりアップすることになります。プロの世界では、飛距離の出るパワーフェードという球筋がありますが、アマチュアレベルではそこまで習得できないと思っていた方がよいでしょう。
6.まとめ 試行錯誤は大事
これは、このドライバーの飛距離アップに限らずどんなことでも大事なことですが、いろいろな試行錯誤をすることは、非常に大事です。
良いことだけをやるのではなく、意識して悪いことをすることで、どのような動きをしたら悪くなるかを理解できます。そうすると、そこから改善への糸口が見つかるかもしれません。
例えば、ドローボールを打ちたければ、極端なスライスやひっかけを打つことを意識してみましょう。すると、どうすればそんな球を打つことが出来るのかが分かります。そうなれば、それ以外の動きをすればドローボールになるというような調整をすることが出来ます。
また、意識してすることはまるでクイズのように楽しむことができ、ラウンド中のトラブルショットでも同じようにいろいろ考えて打つことが出来るようになるので、ゴルフがさらに楽しくなりますよ。