ゴルフにおいて、アプローチは非常に重要な要素の一つです。アマチュアにとって多くの場合、パーオンする確率というは、決して高くありません。そのため、特に50ヤード以内のアプローチの出番が多くなります。ですが、普段ゴルフ練習場においてアプローチに多くの時間を割いているプレーヤーというのは、非常に少数派なのです。
そこで、今回は月一ゴルファーでも、アプローチの距離感をしっかり身に着ける練習方法について、ご紹介していきたいと思います。
目次
1.ゴルフのアプローチの距離感はとても重要
1-1. 距離感が無ければ1ホールで1~3打の損をする
1-2. アプローチでは寄せワンを狙いたい!
2.アプローチの距離感に必要なのは才能ではない
2-1. 経験値をためることが重要
2-2. ひたすら反復練習
2-3. アプローチの距離感を体にしみこませる
3.クラブごとのピッチ&ランのランの割合
3-1. あらゆる場面で使われるピッチ&ラン
3-2. 番手毎のランの距離
3-2-1. ピッチングウェッジのランの割合
3-2-2. アプローチウェッジのランの割合
3-2-3. サンドウェッジのランの割合
4.ピッチ&ランのピッチの距離感の磨き方
4-1. 15ヤード刻みの練習
4-2. 自宅での練習方法
1.ゴルフのアプローチの距離感はとても重要
さて、先ほどお話した通り、多くのアマチュアゴルファーは、日々の練習においてアプローチの練習比率というのは高くありません。
そのため、アプローチの距離感がいまいちわからないという悩みを抱えている人がいます。
1-1. 距離感が無ければ1ホールで1~3打の損をする
極端な話をすれば、どのクラブにおいても距離感というのは非常に大事です。もし、距離感がなければ、目的の場所に打つ時にどのクラブを使えばいいかわからないからです。
ただ、アプローチにおいて特に距離感を重要視されるのは、微妙な距離感のずれが、事故のもとになるという事です。ウッドやアイアンであれば、ある程度の距離感を持っていれば、半径10ヤード以内の誤差であっても、そこまで大事故につながることがありません。
ですが、アプローチにおいて10ヤードの誤差を起こしてしまうと、ハザードにつかまってしまったり、最悪の場合OBにつながることがあります。そのため、アプローチの距離感がないと、1ホールで1~3打の損をする可能性が高くなるのです。
1-2. アプローチでは寄せワンを狙いたい!
また、できれば100ヤード以内、少なくとも50ヤード以内であれば、寄せワン、そしてあわよくばチップインを狙っていきたいところです。そのためには、しっかりとした距離感がなければ寄せワンを狙うことはできません。
距離感がないと大きくショートしてしまったり、グリーンをオーバーしてしまうので、寄せワン・チップインには、距離感が絶対条件となります。
2.アプローチの距離感に必要なのは才能ではない
アプローチにおいて、距離感というのは、ある特定の人だけが持っている才能なのでしょうか?
いえ、距離感にだけ突き詰めていくと、ゴルフの才能は一切必要なく、必要なのはどれだけ自分自身を理解しているのかという事です。
2-1. 経験値をためることが重要
アプローチという、観点から目を少し離して、単純に距離感の話をしましょう。
もし、あなたがごみ箱に紙屑を投げて捨てようとしたとき、それが入るかどうかはともかく、距離感というのはあまり意識していないと思います。微妙な前後左右の誤差により、ごみ箱に入れることができないこともありますが、多くの場合そこまでの距離のずれはないはずです。
なぜ、意識せずとも距離感を合わせることができるのかというと、あなたがこれまで生きてきた人生の中で培われたのもだからです。これくらいの力で投げることができれば、ごみ箱に届くというのを無意識に理解しているのです。
ゴルフでも同様です。どれくらいの力で打てばどれくらい飛ぶのか?転がるのか?という経験値をためることが重要なのです。
2-2. ひたすら反復練習
では、その経験値をどのようにためるのかというと、答えは非常に単純です。
とにかく、ひたすら反復練習を行うことです。反復練習を繰り返すことで、自分自身のアプローチスイングでどれくらい飛ぶのか?どれくらい転がるのか?について、意識と映像と体に覚えさせるのです。
これは、自転車に乗る練習と同じで、一度覚えさせてしまえば、なかなか忘れるものではありません。ですが、これを覚えさせるためには、かなりの数のボールを打つ必要があります。
2-3. アプローチの距離感を体にしみこませる
無意識レベルまでに昇華させるためには、かなりの努力と年月が必要ですので、ゴルファーはある行為をして、体にしみこませている距離感を思い出します。それが、ショット前の素振りです。
ショット前に、ライやカップまでのラインの見通しをつけて、素振りをします。そうすることで、体の奥で身に付き始めている距離感を思い出させることができます。これくらい振れば、カップまで届くというのは、意外に素振りをすることで思い出すことが多いです。
3.クラブごとのピッチ&ランのランの割合
実際に体に覚えさせる前に、頭で理解しておく必要があるものがあります。
それは、クラブごとのキャリーとランの割合です。アプローチで多く出番のあるショットが、ピッチ&ランであり、ボールを浮かせて、転がしてカップに近づける方法が、一般的です。
3-1. あらゆる場面で使われるピッチ&ラン
このピッチ&ランは、アマチュアのみなず、プロのトーナメントにおいても多く利用されるショットであり、アプローチにおいては基礎的なショットです。
ですので、このキャリーとランの割合をしっかりと理解しておかなければ、寄せワンやチップインなど、いつまでたっても狙うことができません。
3-2. 番手毎のランの距離
アプローチというのは一般的に、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジを用いて、ショットを行います。
それぞれのキャリーとランの割合はどれくらいなのでしょうか?
3-2-1.ピッチングウェッジのランの割合
ピッチングウェッジは、ウェッジの中で最もロフトが立っているクラブです。
そのため、ほかのウェッジに比べてスピンがかかりにくくランの割合が多くなります。一般的には、キャリーが3でランが7の割合です。
3-2-2. アプローチウェッジのランの割合
アプローチウェッジは、アプローチにおいて非常にわかりやすいクラブであり、キャリーとランの割合は、1対1の割合です。
3-2-3. サンドウェッジのランの割合
サンドウェッジは最もロフトが寝ているクラブです。ですので、ボールが上がりやすく、スピンもかかりやすいので、ランが比較的少ないです。一般的には、キャリーが7に対してランが3の割合になります。
4.ピッチ&ランのピッチの距離感の磨き方
それでは、ここからは実際に距離感をつかむために効果的な練習方法をご紹介したいと思います。練習方法といっても、数回で身につくものではなく、練習場に行ったときにはできれば、半分以上をアプローチの練習に費やしてほしいです。
4-1. 15ヤード刻みの練習
ゴルフ練習場に行くことができる場合は、ウェッジの番手ごとに、15ヤード刻みでショットをする練習をしましょう。実際にグリーンがあるのであれば、それを目標にしてもよいですし、ない場合は目標を決めて打つようにしましょう。
4-2. 自宅での練習方法
もし頻繁に練習場に行けない環境であっても、自宅でできる練習はあります。ゴルフショップで、適当なウレタンボールと小さな芝マットを購入しましょう。とても安い商品ですので、購入しても2000円もしないはずです。
これに、適当な目標物として、バケツでも洗面器でもカゴでも用意して、そこにキャリーで入れる練習をしましょう。一番いいのはもちろん実際のゴルフボールを使うのが効果的ですが、なかなかそれを叶えることは難しいですので、ウレタンボールで感覚を磨きましょう。
5.ランニングアプローチの距離感の磨き方
続いては、ランニングアプローチの練習です。ランニングアプローチは、どちらかというとゴルフ練習場よりも、自宅内や、自宅の庭のほうが練習をしやすいかもしれません。
5-1. 5ヤード刻みの練習方法
ゴルフ練習場においては、ピッチ&ランと同様に距離別の練習をするのですが、ピッチ&ランと違い5ヤード刻みで練習するようにしましょう。
ランニングアプローチの場合、比較的グリーンに近い場所で、使用されることが多いので、細かなピッチでの距離感を身に着けておく必要があります。
5-2. パターマットを用いた練習方法
自宅で練習する場合は、パターマットを準備しましょう。先ほど使用した、ウレタンボールとマットで、少し離れた場所からランニングアプローチをすると効果的です。
カラー手前のランニングアプローチを想定するのであれば、実際のゴルフボールを使用するのも悪くありません。
6.まとめ
さて、今回はアプローチの距離感を身に着けるための練習方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
距離感を身に着けるための一番の近道は、反復練習をすることです。上級者やプロゴルファーは、基礎やアプローチに重点を置いて練習を行っています。それほど、アプローチというのは繊細で正確な精度が必要とされるショットなのです。
上級者の練習方法を真似することは間違いではありません。皆さんもぜひ、アプローチの距離感を手に入れるために、普段の練習にどんどんアプローチを取り入れていきましょう。