3タイプのドライバーのスライスとその対策法ドライバーのスライスを直そうと努力しているにもかかわらず、どれだけ努力してもスライスが改善しない。ましてや、アイアンはスライスしないのに、ドライバーを打つと必ずスライスしてしまう。

そのようにお悩みではありませんか?自分はゴルフの才能がないんじゃないかと悩んでしまっているアマチュアゴルファーは少なくありません。そのドライバーのスライスに悩むゴルファーは本当にゴルフの才能がないのでしょうか?

実はそうではなく、自分のスライスの種類をあまり理解しておらず、適切なスライス対策ではなく間違ったスライス対策をしてしまっていた可能性があるのです。間違った対策をしていると、いつまでたっても改善することはできません。

そこで、今回はドライバーのスライスの種類やその原因と対策法についてお話ししたいと思います。

1.ドライバーのスライスの種類

1.ドライバーのスライスの種類

ドライバーでのスライスといっても、そのスライスにはいくつかの種類があるのをご存知ですか?

ドライバーのスライスは大きく分けて3つのパターンに分けることが出来るのです。皆さんも自分がどのタイプなのか、一度チェックしてみましょう。

1-1.プルスライス

プルスライスは、ドライバーでインパクトしたゴルフボール左に飛び出して、右に帰ってくるタイプのスライスです。ゴルフの初心者に多く出る傾向があり、およそ80%のスライサーがこのスライスに悩んでいます。

ですが、このスライスの場合、左に出て右に帰ってくるため、飛距離は出ないものの大けがをする可能性が一番低いスライスであるともいえるでしょう。

1-2.ストレートスライス

次はストレートスライスです。ドライバーでインパクトしたボールが真っ直ぐ飛び出して、右に曲がってしまうタイプのスライスです。このタイプは比較的、ゴルフスイングが出来てきているときに発生するスライスです。

こちらについては深いラフやハザードにハマることが多くなったり、時にOBになりますが、それでもまだ大けがはしないといったようなスライスです。

1-3.プッシュスライス

最後は、プッシュスライスです。これはインパクトでボールが右に飛んでしまい、その後さらに右に曲がってしまうというタイプのスライスです。

このスライスになってしまうと、どんなボールを打とうともほとんどが、OBになってしまいスコアメイクどころではなくなってしまいます。ですので、早急に修正を要するスイングタイプと言えるでしょう。

2.共通しているスライスの原因

いかがでしたか?皆さんは、どのようなスライスタイプでしたか?

スライスタイプで、そのスライスが起こる原因や対策方法というのが変わってくるのですが、そもそも全てのスライスタイプにおいて、共通している原因もあります。

これらを知っておくだけでも、ドライバーのスライス改善の近道になりますので、しっかり理解しておきましょう。

2-1.フェースが開いてインパクトしている

インパクト時にフェースが開いてしまっていると、どうしてもボールに右回転の力が加わってしまいます。

そうなってしまうと、他の原因を考えるという前に、すべてがスライスボールとなってしまいます。ですので、インパクトでクラブフェースを開いてインパクトしないという事は、必ずチェックしておく必要があります。

2-2.トップの位置で左手の手首が甲側に折れてしまっている

スライスで悩んでいる人の多くの原因として、もう一つ挙げられるのは、トップの位置で左手の手首が甲側に折れてしまっていることが多いです。

手首が折れてしまうとトップでクラブシャフトがクロスしてしまいオーバースイングになってしまいます。そして、そこからさまざまな原因へ派生して、スライスを起こしてしまうのです。

2-3.スイング軌道に関係なくスライスは発生する

また、ドライバーのスライスに悩むアマチュアゴルファーの多くは、アウトサイドイン軌道のスイングが原因でスライスをしてしまっていると思っている方がほとんどであると思います。

これは、次の項目でも触れていくのですが、どのようなスイング軌道でもスライスというのは起こり得るのです。それにより、アウトサイドイン軌道のスイングではない人が、アウトサイドイン軌道を直すようなスイングをしてしまう事で、よりスライスが酷くなってしまう事があるのです。

3.ドライバーでのそれぞれのスライスタイプの原因

3.ドライバーでのそれぞれのスライスタイプの原因

それでは、実際にそれぞれのスライスタイプに合わせた原因についてご紹介したいと思います。

基本的には、ご自身のスライスタイプの項目を見ていただくと良いのですが、スイング改造の過程でスライスタイプが変わることもしばしばありますので、是非すべて理解していただくと今後の対策も楽になってきます。

3-1.プルスライスの原因

プルスライスに悩む人の原因として多く上げられる原因としては、スイング軌道がアウトサイドイン軌道になってしまっている方が多いです。また、トップで手首が折れてしまっているときは、ダウンスイングの際にアウトサイドイン軌道が強くなる傾向があるのです。

アウトサイドイン軌道になると、ボールは左に出て行ってしまいやすくなります。そして、そのような球筋の時に、フェースが開いてインパクトしてしまうとプルスライスが発生してしまうという事です。

3-2.ストレートスライスの原因

ストレートスライスで悩む方の場合は、大まかなスイングは綺麗にスイングできていることが多いです。

ですが、手首が甲側に折れることにより、どれだけ綺麗に身体を動かしても、どうしてもインパクトの際にフェースが開いてしまう事から、スライスが発生してしまうのです。

3-3.プッシュスライスの原因

プッシュスライスで悩む人の多くは、極端なインサイドアウト軌道になっている場合が多いです。

普段インサイドアウトスイングの人が、トップでシャフトがクロスしてしまうほど左手首が折れてしまうと、無意識にそれを修正しようとしてしまい、その時に左肩が上がってしまう事があります。

そうすると、通常インサイドアウト軌道であるにもかかわらず、それ以上にインサイドアウト軌道が強くなってしまい、プッシュスライスが発生してしまいます。

4.各スライスタイプの対策方法

4.各スライスタイプの対策方法

それでは、各スライスタイプに合わせた、ドライバーのスライスの対策法をご紹介したいと思います。

普段の練習で意識して対策していくと、すぐには直すことはできませんが徐々に完全されていくので、しっかりと直していきましょう。

4-1.手首の甲を意識する

どのスイングタイプにも共通している、左手首の甲が折れているという事ですが、これについてはもう時間をかけて矯正するしかありません

折れることで、スイングが成り立ってしまっているのを直そうとすると時間がかかります。ですので、少しでも早く矯正するために、クラブを持った素振りでも良いですし、外出先であれば何も持たないシャドースイングでもいいので、とにかく回数をこなして身につけるようにしましょう。

もしかすると、この手首を改善するだけで、スライスがぴたりと直る人もいると思います。ストレートスライスについては、手首を見直すだけで、スライスが直ると思います。それでも直らないという方は、次の方法を試してみましょう。

4-2.プルスライスを直す方法

プルスライスを直すためには、アウトサイドイン軌道の修正が必要です。

手首以外で、アウトサイドイン軌道が出てしまう時は、手打ちになっている可能性があります。それを改善するためには、ダウンスイングの始動を手ではなく、左への体重移動から始めるように意識しましょう。そうすると、体全体でスイングをすることが出来るので、クラブはインサイドイン軌道に修正されやすくなります。

4-3.プッシュスライスを直す方法

プッシュスライスを直すためには、インサイドアウト軌道を修正する必要があります。

インサイドアウトが強い人の傾向としては、手打ちにはなっていないのですが、ダウンスイングにおける左への体重移動の際に左肩が上がってしまう事が多いです。

そのため、トップからの切り返しで、左肩が上がらないように当初の位置を保ったまま、左へ体重移動するように意識しましょう。イメージとしては、体重移動の際に平行に移動するようなイメージを持つと動きやすいと思います。

5.まとめ

今回は、ドライバーのスライスの原因とその対策法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

やはり、なんといってもドライバーはロングホール、ミドルホールで最初に打つものなのですから、最初のショットで躓いてしまうと、その後のウッドやアイアンに悪影響を与えてしまう事があります。

そういったことを、減らすためにもドライバーのスライスを改善して、気持ちの良いドライバーショットを打てるようになりましょう。そうすると、きっとスコアはついてきてくれるはずです。