皆さんはアイアンのシャフトにこだわりはありますか?
私は断然スチールシャフト派です!なんといっても、あの硬さと重さが、ちょうど体になじんでしまっているので、他のカーボンシャフトに変えてしまうなんて考えてもみませんでした。でも、意外に皆さんアイアンのシャフトについて、よく理解できていないと思いませんか?
私も実際色々と調べてみるまでスチールとカーボンぐらいの区分しか理解できていなかったことに気付いていませんでした。
アイアンのシャフトについては、スチールとカーボンどちらがいいのでしょうか?そこで、今回はアイアンのシャフトについて、いろいろとご紹介したいと思います。
目次
1.アイアンシャフトの種類と特徴
1-1.スチールシャフト
1-2.カーボンシャフト
1-3.自分の体にあったシャフトを選ぶ2スチールシャフトにも種類がある
2.スチールシャフトにも種類がある
2-1.ダイナミックゴールドシャフト
2-2.NS-PROシャフト
2-3.その他のスチールシャフト3カーボンシャフトの種類
3.カーボンシャフトの種類
3-1.最近のカーボンシャフトは多彩
3-2.軽さが命の時代は終わった
3-3.高機能カーボンのデメリット
4.こんな方はこんなシャフトがオススメ!
4-1.ストロングロフトのヘッドを使用する予定
4-2.飛距離を減らさずに高さを出していきたい
4-3.飛距離よりも方向性重視
4-4.番手毎の飛距離のばらつきを減らしたい
1.アイアンシャフトの種類と特徴
さて、冒頭に少しお話ししました通り、アイアンのシャフトにもさまざまな種類があります。その中でも、まずは大まかな分類について、ご説明したいと思います。
1-1.スチールシャフト
スチールシャフトは一般的に重量が重い傾向があり、ヘッドスピードの速い人に向いています。
ヘッドスピードが速い人に向いている理由としては、スチールシャフトは固く、シャフトがしなりにくいため、ヘッドスピードの速い人でないと振ることができないからです。
そのため、ヘッドスピードがないと適正な飛距離を飛ばすことが出来ないだけでなく、ボールの高さも出すことが出来ないことから、ヘッドスピードが速い人に向いていると言われています。
1-2.カーボンシャフト
カーボンシャフトは、スチールシャフトに比べて軟らかい傾向があります。ヘッドスピードが遅かったり、力のない女性でも扱いやすいシャフトです。
シャフトが柔らかめであるため、シャフトのしなりを十分に利用することができ、それにより飛距離が出やすく、高さが出やすいことが特徴です。
1-3.自分の体にあったシャフトを選ぶ
このように、ヘッドスピードは速くなく力がないのに、無理をして硬いシャフトを使ってしまうと、飛ばなかったり低いボールになったりしてしまいます。
また、ヘッドスピードが速いのに軟らかいシャフトを使ってしまうと、ヘッドが暴れて方向性が悪くなってしまったり、変に高いボールが出てしまいます。そのため、それぞれの体格や力、そしてスイングスピードに合わせたシャフトを選ぶ必要があるのです。
2.スチールシャフトにも種類がある
それでは、実際にそれぞれのシャフトの詳細についてご紹介したいと思います。もちろんスチールシャフトの中でもいくつかの種類に分かれております。
それぞれのシャフトは、微妙にスイングをした時の感覚が違ってきます。ですので、今回はそのなかでも特に日本で良く使用される機会の多いスチールシャフトについて勉強してみたいと思います。
2-1.ダイナミックゴールドシャフト
スチールシャフトと言えば、このダイナミックゴールドシャフトと言われるほど、日本のみならず世界においてもポピュラーなシャフトです。
硬く重いシャフトであるため、主にハードヒッターに好まれるシャフトと言えるでしょう。またそのシャフト性能により低い弾道になりやすいので、具体的にはドライバーの飛距離を平均250ヤード以上飛ばすことが出来るのであれば、使いこなすことが出来るでしょう。
2-2.NS-PROシャフト
日本シャフトが制作する、日本を代表するシャフトであり、世界的にも数多く使用され続けているシャフトです。
ダイナミックゴールドシャフトに比べて軽量であり、球が上がりやすく、よく弾きやすいので飛距離が出やすくなっています。
また軽量だからと言って剛性が弱いわけではなく、十分な剛性を備えているので、ハードヒッターでも満足して使用することが出来ます。カーボンシャフトの中でも軽いものでないと振ることが出来ない人以外であれば、十分に使用できるオールラウンドなスチールシャフトと言えるでしょう。
2-3.その他のスチールシャフト
上記に挙げたシャフト以外にも、スチールシャフトは数多く存在しています。例えば以下のようなものです。
・PROJECT X
・KBS TOUR
・KBS C-TAPER
数が多すぎて全てを紹介することは不可能なので、詳細についてはここでは割愛させていただきます。
ですが、中にはカーボンシャフトのようなシャフトの弾きをするようなスチールシャフトも存在しており、非常に面白いシャフトもあります。興味があれば調べてみて下さい。
3.カーボンシャフトの種類
それでは、続きましてカーボンシャフトについてご紹介したいと思います。
ドライバーのカーボンシャフトというと様々なものが存在しており、選ぼうとすると非常に困ってしまいますが、アイアンのカーボンシャフトとはどのようなものがあるのでしょうか?
3-1.最近のカーボンシャフトは多彩
かつてはアイアンのカーボンシャフトというと、メーカーが最初からつけているカーボンしかなかったのですが、ここ数年ではドライバーのカーボンシャフト同様に多彩なシャフトが用意されるようになってきています。
ですから、ある意味スチールシャフトよりも選択肢の幅が増えてきており、今後はカーボンシャフトも流行するようになるのではないかと言われているのです。
3-2.軽さが命の時代は終わった
また、昔はカーボンシャフトを使用するのはヘッドスピードが無かったり非力な人が使う印象がありましたが、最近では先ほど申し上げたようにシャフトの種類も多彩になってきているので、重量のあるカーボンシャフトや硬いカーボンシャフトが販売されるようになっています。
プロでもトーナメントで使用する場面が増えてきているのです。そのため、「カーボンは非力な人が使用するものだ」というかつての幻想を覆す必要がありそうです。
3-3.高機能カーボンのデメリット
このように、スチールシャフトに比べて現在のカーボンシャフトは非の付け所のないような万能シャフトの様な気がしてしまいますが、1つデメリットがあります。
それは、ドライバーのシャフトでも共通することなのですが、非常に高価であるという事です。また、ドライバーと違いアイアンは複数本あるため、最低でも5本はそろえる必要があるという事。そうすると、かなりの出費になってしまいます。
おそらく徐々に安価になっていくとは思いますが、まだまだアマチュアが好みのカーボンシャフトをつけることには抵抗が出てしまうのかもしれません。
4.こんな方はこんなシャフトがオススメ!
さてここでは目的別により、どのようなシャフトを購入すればいいのかについてご紹介したいと思います。
あくまでも、ここでご紹介するのは概論になってしまうので、最終的には皆様も事前調査をしたり、試打をする必要があります。ただ目安を知っておくことで、選択肢を絞り込むことが出来るでしょう。
4-1.ストロングロフトのヘッドを使用する予定
何よりも、アイアンの飛距離を伸ばしたいと思っている人は、ストロングロフトのアイアンを購入すると思います。そういったストロングロフトの場合、飛距離が出たりランが出やすくなりますが、どうしても高さが出なくなってしまいます。
そういった、状況を防ぐためには今使用しているシャフトよりも柔らかめで先調子のカーボンシャフトを取り付けることで、ボールが上がりやすくなります。
4-2.飛距離を減らさずに高さを出していきたい
現在の飛距離で高さを出していきたいという時は、もし現在使用しているアイアンがダイナミックゴールドシャフトである場合は、NS-PROシャフトを選択するか、カーボンシャフトでもスチールシャフト並みの重さと硬さのシャフトで先調子のシャフトを選ぶと飛距離を変えずに高さを出しやすくなるでしょう。
4-3.飛距離よりも方向性重視
多少の飛距離を落としたとしても、方向性を重視したいという場合は、断然スチールシャフトがオススメです。
ですが、もしカーボンシャフトがいいと言う場合は、スチールシャフト並みの剛性を持ったシャフトを使用すると左右のぶれは少なくなる傾向にあります。
4-4.番手毎の飛距離のばらつきを減らしたい
番手毎の飛距離のばらつきがどうしても酷いという場合は、現在のシャフトが硬すぎたり、柔らかすぎる可能性が高いです。
この場合は、独断で購入することは非常に難しいですので、ショップのスイング診断などをして、自身のヘッドスピードを知ったうえでシャフトを選択するようにしましょう。
5.まとめ
さて、今回はアイアンのシャフトについて、簡単にご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
まだ値段が高いとはいえ、最近ではアイアンもシャフトの選択肢が増えてきたことは、非常に喜ばしいです。また、スチールとカーボンの垣根はどんどんと低くなっており、選択を誤らなければどちらを使っても問題なさそうですね。
ご自身の目的に合わせたシャフトを使用することが出来れば、安定性が増しますし、なによりスイングをしていて体への負担は非常に少なくなります。ですので、アイアンのシャフトについても、今後はしっかりと吟味をして購入するようにしましょう。