バンカーショット:「お、カンタン!?バンカーから一発脱出する為の7つのポイント+〇〇」

>>【動画解説】バンカーショットの打ち方

【問題定義】

バンカーから一発脱出するには?

「バンカーショットが得意です!」というアマチュアの方は私の長いティーチングプロ経験の中にも数えるほどしかいませんでした。

大半が「バンカー大嫌い!」「バンカーに入れたら大叩きを覚悟する!」という方ばかり・・・

しかし、バンカーはいくつかのポイントを機械的に実践するだけでカンタンに脱出することができます

特にバンカー脱出に必要な、いくつかのポイントと手順さえ間違えなければ、あなたのバンカー脱出率はグーンと上がり、バンカーに入ってもスコアが大きく乱れることなく気持ちに余裕を持ってコースラウンドすることができるようになるでしょう。

あとは他のショットより多めの〇〇さえあればOKです!

【はじめに】

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バンカーの苦手意識を拭い去る!

バンカー嫌いの人の多くは、これまでに「バンカー脱出に5打もかかかった!」とか「一発で出たけどホームランしてOB!」など、過去の失敗がトラウマとなって「またあの時のみたいな失敗を繰り返すんじゃないだろうか…」と、気持ちの部分ですでにマイナスになっている方が多いように思います。

その気持ちを「あ、バンカー入っちゃったか…まぁ仕方ない、いつものように一発で出せばいいいんだし!」というふうに、前向きに持てるようになるテクニックをお伝えしていきます。

過去の出来事はもう済んだこと、ポジティブなイメージを持って「バンカーから一発で脱出する7つのポイント」を是非試してみてください。まずは気持ちを前向きに持つことが大切なのです。

バンカーから一発で脱出する7つのポイント

バンカーから一発で脱出する7つのポイント

1.バンカー脱出に適したクラブSW(サンドウェッジ)をチョイスする

ゴルフクラブにはそれぞれの役割があるというのは皆さんご存知だと思いますが、このSWサンドウェッジはそもそもその名の通り、バンカー(砂)から楽に打つ為に考案されたクラブなので(ラフからやグリーン周りでも使いますが…)使い方を間違えない限り、SWを使ったバンカー脱出はさほど難しいものではありません。

バンカー脱出がよりカンタンなSWのスペックは、ロフト角が56度~58度バウンス角は12度~14度が「一発脱出」にはもっとも威力を発揮してくれるスペックです。

2.バンカー内で「一発脱出」する時のSWの使い方を間違えない

SWのソール部分には、アイアンのソールにはない「バウンス」と呼ばれるでっぱりが付いています。このでっぱりがあるからこそ、砂をどーんと爆発(エクスプロージョン)させて砂と共にゴルフボールを弾き飛ばすことができるのです。

しかし、この「バウンス」はSWを「開いて」使わないとその効力を発揮しません。SWを開くというのは、クラブフェースを時計回りに回転させればどんどん開いていきます。

仮に全く開いていない状態はSWのリーディングエッジが12時を差している状態、つまりこれはバンカーショットではなく普通の30yや50yのアプローチショットをする時の状態が12時です。

これに対し、開いた状態というのは、リーディングエッジが時計の1時~2時を差すことをいいます。仮に3時を差すほど開いて(開きすぎ)打つことはまずありませんので、開く時の目安は時計の1時から2時の間と覚えておいて下さい。

3.バンカーショットのグリップは「開いて」から握るのが鉄則

SWを「開く」場合、リーディングエッジが12時を差している時、つまり目標に向かってスクエアに構えた状態のゴルフグリップのまま手首を右に回転させてフェースを開くのではなく、必ずSWのフェースを開いて(リーディングエッジを1時~2時)からグリップしてください

もとのグリップのままフェースだけ開くと左ひじが体から離れてバウンスを生かしたゴルフスイングができなくなるので注意が必要です。

4. SWを「開いて」使う場合フェースを「開いた」分スタンスも「開く」(オープンスタンス)

SWのフェースを開くということはクラブのフェースは目標より右を向いている状態です。

この右に向いたフェースのままボールを打つと当然打球は目標より右に飛んでいってしまいますので、その方向を修正するために左足を引いてオープンスタンスにします。つまり、オープンスタンスでボールの飛球方向を調整するのです。

また、このスタンスにすることで「バンカー一発脱出」に適しているアウトサイド・インの軌道でヒットした時にもクラブの抜けていく場所も確保されて、スムーズにスイングすることができます。

5.バンカー一発脱出に必須「エクスプロージョンショット」

バンカーショットの一番の目的はボールをバンカーの外に一発で出すことにあります。その為には砂を爆発させてボールを飛ばすうち方、「エクスプロージョンショット」が不可欠になります。

この「エクスプロージョンショット」をするためにクラブを開いて、バウンス(ソールのでっぱり)を砂に直接当て、その衝撃で砂を飛び散らせるのです。

その時のスイング軌道はアウトサイド・インの方がよりスムーズにスイングできて、楽に砂を爆発させることができるでしょう。

6.ボールの位置は左足かかと線上でハンドレイトに構える

6.ボールの位置は左足かかと線上でハンドレイトに構える

「バンカー一発脱出」の条件として、ボールの位置とアドレスも大事な要素です。まずはエクスプロージョンの必須条件である、バウンスから砂に入れるにはハンドレイト(手元よりも前にクラブヘッドがある)に構えなくてはいけません

ハンドファーストでいつものショットのように構えてしまうと、リーディングエッジから砂に入ってクラブヘッドが砂に刺さり、爆発しないのです。

また、ボールの位置は左足のかかと線上にすることで、トップミスを防いで、より楽にエクスプロージョンが行えます。

7.ボールの手前一個分にヘッドをドンと落とすだけで一発脱出!

最後はボールの手前一個分にそのままヘッドを「ドンッ」と落としてやるだけで、ボールは砂と共にふわりと舞い上がり、一発脱出&グリーンオン完了です。

スイングはテイクバックでしっかりコックを使ってショットインパクト後もしっかり振りぬくと、ヘッドが走りボールをヘッドが追い越していきます。スイングの途中でスピードを変えないことも一発脱出には不可欠な要素です。

あとは、「ボールを打つ時の目線をどうしたらいいのか?」とよく質問を受けるのですが、ボールを直接見るのではなく、ボールとヘッドの間の砂を凝視するのではなく「ぼんやり」見て打つと上手くいきます。

まとめ

タイトルの〇〇とは=「勇気!」

バンカーショットは特にアマチュアの場合「ダフッたらどうしよう…」「トップしてアゴに当たったら…」などネガティブな「結果」ばかりを気にして思い切ったスイングが出来ていないように思います。

上記の①~⑦のポイントと手順さえ間違えなければバンカーショットは決して難しいものではありません。逆に深~いラフやベアグランド状態のライよりもカンタンかもしれません。

あと必要なものは「勇気」です!ミスを気にせずフェースをぐいっと開いてしっかり振りぬく!

これだけで「一発脱出」はほぼクリアしたといってもいいでしょう。もちろん、練習場でしっかり練習することは必要ですが…(笑)