せっかくドライバーショットの調子が良くて、いい感じにグリーン周りに到達したのにアプローチショットになるとざっくりしてしまったり、トップボールを打ってしまい、まさかのOBになってしまうことってありませんか?
アプローチは飛距離を必要としない分、繊細なコントロールや距離感が必要で、100切りを目指すアベレージゴルファーはもちろん、90切りを目指したい中堅ゴルファーにとっても非常に重要な課題となります。
そこで、今回はアプローチの重要性や効果的なアプローチの練習方法についてご紹介していきたいと思います。
目次
1.ゴルフにおけるアプローチ練習の重要性
1-1. 上級者は総じてアプローチが上手い
1-2. 各ホールで1打違う事も
1-3. あなたは普段アプローチの練習をしてる?
2.どの距離からがアプローチになるの?
2-1. アベレージゴルファーは100ヤード以内が目安
2-2. 確実にグリーンに乗せることが重要
3.浮かせる?転がす?アプローチはどっちがいい?
3-1. 基本的には転がす方が楽
3-2. 高い球が必要な条件
3-3. ビギナーにロブショットは必要ない
4.転がすアプローチの練習方法
4-1. 距離感を養う練習
4-2. パタースイングでダフり知らず
5.高さを出すアプローチの練習方法
5-1. ウェッジのハーフスイングで30ヤードスイング
5-2. しっかりとダウンブローでスイング
1.ゴルフにおけるアプローチ練習の重要性
ゴルフ練習場に行って広い空間を見てしまうと、どうしてもドライバーやウッドなど飛ばすことができるクラブを握ってしまいがちになってしまいます。
そして、結果的にアプローチの練習はほどほどになってしまうという人は少なくないのではないでしょうか?ですが、普段の練習においてアプローチこそ、練習の比重を高めておきたいものなんです。
1-1. 上級者は総じてアプローチが上手い
80台や70台のスコアを安定してラウンドすることができるゴルファーというのは、ラウンド中も非常にスイングが安定しています。そして、一緒にラウンドすると気付くのですが、アプローチの精度が非常に高いということです。
ドライバーやセカンドショットで少しミスしたとしても、アプローチになると確実にワンピン以内に寄せていって1パッドで上がる寄せワンを実行します。上級者と中級者やアベレージゴルファーとの差は、こういったアプローチに大きな差が出てくるのです。
1-2. 各ホールで1打違う事も
そういうわけで、上級者というのはアプローチが得意であることから、アプローチが必要な場面になるとかならず寄せワンで上がることが多いです。
その一方で、中級者やアベレージゴルファーは、何とかグリーンに乗せることで精いっぱいであったり、ミスショットをして2打3打とどんどん上級者と離されて行くのです。結果的にトータルで見てみると1ラウンド18打数もの差を上級者とアプローチだけで差をつけられてしまうこともあります。
1-3. あなたは普段アプローチの練習をしてる?
そんなあなたは、普段アプローチ練習でどういったことを練習しているでしょうか?
多くの中級者やアベレージゴルファーはアプローチの練習をする際にあまり意味もなく50ヤードや30ヤードといった距離を打っていることが多いです。さらに、その打数も非常に少なく、30球も打っていない人も少なくありません。そういった練習をしているうちは、アプローチが上達することはありません。
上級者というのは、アプローチの練習に非常に重点を置いており、1日の練習の半分以上をアプローチに費やしています。皆さんもこのようなしっかりとしたアプローチの練習をするようにしましょう。
2.どの距離からがアプローチになるの?
でも、アプローチと言ってもどれくらいの距離からアプローチというのでしょうか?
あるプロは150ヤード以下になると、もうアプローチと言っても構わないというプロもいることから、特に明確な基準はありません。そこで、我々アマチュアレベルにおいてのアプローチの飛距離を改めて考えてみましょう。
2-1. アベレージゴルファーは100ヤード以内が目安
アマチュアレベルで考える場合は、やはり使用するクラブでの飛距離を基準にするとよいでしょう。そうすると、ウェッジが基準となってくるはずです。
ピッチングウェッジを基準に考えた場合、多くのアマチュアはゴルフのフルスイングで飛ぶ人でキャリーで120ヤード、普通の人で110ヤードの飛距離ぐらいが一般的です。ただ、アプローチですので軽く柔らかく打つことを前提で考えると100ヤード以内をアプローチの基準と考えるのが妥当でしょう。
2-2. 確実にグリーンに乗せることが重要
100ヤード以内をアプローチであると考えた場合、中級者やアベレージレベルのゴルファーの場合、100%グリーンオンさせること自体が難しいはずです。
上級者であれば、この状況であっても高確率でワンピン以内に寄せることが可能ですが、中級者までのレベルである場合は少なくとも確実にグリーンオンさせることが重要です。グリーンにさえ乗せてしまえば、2パットでラウンドすることを考えればそこまでのプレッシャーにもならなくなります。
3.浮かせる?転がす?アプローチはどっちがいい?
50~100ヤードであれば、あまり深く考えずにアプローチすることができるのですが、50ヤード以下の飛距離になってしまうと転がすようなランニングアプローチをする方がいいのか、高さのあるアプローチで止めることを目指す方が良いのかといったことで悩んでしまいます。
いったいどちらがおススメになるのでしょうか?
3-1. 基本的には転がす方が楽
中級者までのレベルの場合は、転がすピッチエンドランやランニングアプローチを主体に考えることお勧めします。理由はとってもシンプルで、単純に浮かせるアプローチに比べて簡単だからです。
短い距離を浮かせようとすると、どうしてもダフってしまったり、トップしてしまうことが多くなります。ダフリならともかく、50ヤード未満の飛距離からトップをしてしまうとOBは必至になってしまいます。ですので、ルートがあるのであれば転がすアプローチを主体にスコアメイクを考えていくようにしましょう。
3-2. 高い球が必要な条件
ですが、常に転がすアプローチができるということはありません。どうしても高さが必要な場面は必ず出てきます。
例えば、よくあるのが目の前にバンカーがあるという場面です。こういった場面の場合、転がすという選択肢が一切なくなってしまいます。
もう一つ浮かせる必要がある場面というのが、深いラフにかこまれてしまったときです。ラフであってもすぐそこに花道があって転がしてカップを狙うことができるのであれば、転がすのもありだと思いますが、多くの場合はグリーン奥にこぼれてしまってラフに阻まれることが多いと思います。このような場合は、グリーンに乗せてできる限り転がしてカップに寄せるような方法が失敗したときのダメージは低くなります。
3-3. ビギナーにロブショットは必要ない
ロブショットのような、ふわっと上げてそっとグリーンに乗せるようなショットをテレビで見ると格好いいですよね。ですので、そういったショットを真似して格好良くラウンドしたいという人は少なくないのですが、それによりミスを引き起こしてしまうことが多いです。
そもそも上級者においても、ロブショットでないとクリアすることができないような場面に出くわすことは、そうそうありません。多くの場合は、浮かせるアプローチをすることでクリアできることが多いです。ですので、ロブショットを無理に練習してチャレンジするよりも、堅実にアプローチを練習する方が確実なのです。
4.転がすアプローチの練習方法
それでは、実際に転がすアプローチの練習方法やコツをご紹介していきたいと思います。
4-1. 距離感を養う練習
転がすアプローチで最も重要なのは距離感です。転がすアプローチの距離感を養うためには、パターと同じように振り幅による距離感を覚えることが大事です。
肩幅から肩幅の飛距離や、ゴルフクラブのシャフトが水平になったときの転がる距離などを練習し、段階ごとにしっかりと覚えることが重要です。何度も練習をして、反復により体にしみこませることで微妙な距離感でも即座に合わせることができます。
4-2. パタースイングでダフり知らず
もし、グリーンまでの距離が近い場合は、パターと同じようなスイングをするようにすると打ちやすいです。基本的に、アプローチを打つときは足を揃えて撃つことが多いですが、パッティングのように少し足を開いてパターの要領で打つことで、ダフリにくくすることができるのが特徴です。
また、振り幅もパターの様に調整しやすいですので、ゴルフボールからグリーンまでの距離が近い場合は試してみることをお勧めします。
5高さを出すアプローチの練習方法
それでは次に高さを出すためのアプローチの方法について、ご紹介してきたいと思います。高さを出すアプローチについても非常に簡単ですので、しっかりと練習するようにしましょう。
5-1. ウェッジのハーフスイングで30ヤードスイング
通常のアイアンと同じように、ハーフスイングというのは非常に重要です。
ポイントとするとあまり力任せにスイングするのではなく、力を抜いてスイングすることが重要です。特にアプローチの場合、手打ちになってしまいやすいので、しっかりと体の回転でスイングすることを心掛けるようにしましょう。
5-2. しっかりとダウンブローでスイング
こちらも手打ちの場合は絶対に打つことができません。ハーフスイングにおいても、ダウンスイングに入る際はしっかりと左への体重移動の開始から、ダウンスイングを始動させることが重要です。
注意する点としては、左への体重移動の際は左に流れてしまいがちになります。
左へ流れてしまうとひっかけやダフリを引き起こしてしまいますので、体の軸をしっかりと保持するようにしましょう。
6.練習場に行かなくてもできる自宅での練習方法
最後に、普段なかなか練習に行くことができなくても、家で小さなマットとウレタンボールさえあればできるゴルフの練習方法について、ご紹介させていただきたいと思います。
6-1. バケツを使った練習
ウレタンボールは飛距離の差はあるものの、インパクトショットの練習や微妙なクラブ捌きの練習をすることができます。バケツや洗面器などを用意して、そこにボールを直接インさせる練習をしておくことで、実践におけるクラブの使い方を身につけることができます。
こういった簡単な練習でも1日30~50球打ち込むだけで本番でのミスが格段に減少します。
6-2. パターマットを使った練習
また、もし1戸建てにお住いの場合や、1階に住んでいて階下の住人に迷惑をかけない状況である場合は、実際のボールとパターマットを利用して練習してみましょう。
グリーンの際からカップに転がすアプローチをするように、軽くウェッジで打ってカップにインさせる練習をしましょう。これを練習することで、グリーンに乗ってからの転がり具合や、力加減などを身につけることができます。
7.まとめ
さて、今回はアプローチの重要さや練習方法についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
アプローチについては、練習すればするほどその効果が目に見えてよくわかるようになります。アプローチの精度が増すと、グリーンに乗るまでの打数を減らすことができるだけでなく、寄せワンの数を増やすことができるようになるので、パット数も激減させることができます。90台のスコアであれば、一気に90切りも見えてきますので、是非練習をしていくようにしましょう。