おはようございます。
ゴルフタイムズの小澤徹です。

まずは、やっぱりこの話題から

松山英樹選手が
世界選手権シリーズの
「WGCブリヂストン招待」で
2位に5打差をつけ優勝しましたね!

最終日の上がり3ホールは
圧巻ショットの連続で(3連続バーディ)
今もゴルフが進化しているように思います。

明日(現地時間)から始まる
今季最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」での
メジャー初優勝にますます期待がかかります。

さて、日本では…

一般的には山の日を皮切りに
お盆休みがスタートするようですね。

実はお盆は意外とラウンドフィーも安く
空いていたりするので、

熱中症対策をしっかりとって
是非、お盆ゴルフを楽しまれては
いかがでしょうか?

さあ、そんな話もありながら

本日のテーマは
「ユーティリティを使いこなす」です。

昨今のユーティリティ(以下UT)事情に加え
UTの選び方からスイングのポイントなど
丸ごと全部、UTに特化して
お話を進めてまいります。

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UTってどんなクラブ?

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ユーティリティ(UT)は直訳すると
「実用的な」「用途が広い」となるようです。

さて、このUT
フェアウェイウッドでもなく
アイアンでもない…。

二つのクラブのメリットを足して
二で割ったようなクラブで、ラウンドする上で
“実用的で幅広い用途に使える”ことから
こう呼ばれています。

ちなみに諸外国ではハイブリッドと呼ばれていて
UTは日本特有の呼び方のようです。

1999年頃、世に初めてUTが登場して以来
プロ、アマ問わずすっかり定着し、
今やクラブセッティングには、欠かせない重要な
ポジションを担うクラブとなりました。

長いゴルフの歴史の中で、ゴルフ道具も
用途に合わせ様々な進化をしてきましたが
その中でもっとも革新的だったのが
このUTではないでしょうか?

FW(フェアウェイウッド)よりも
シャフトが短いので振りやすく
球のつかまりや高さはロングアイアンより良い

まさにいいとこ取りのクラブです。

もちろんあなたのキャディバッグの中に
少ないくとも1本は入ってますよね?

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おススメはウッドタイプのUT

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もともとUTにはウッドタイプと
アイアンタイプの2種類があるのですが、
現在のUT市場では
ウッドタイプの方が多く流通しています。

その理由は
アイアンタイプに比べて
ウッドタイプの方が「簡単」だから、
ではないでしょうか?

もともとウッドタイプはFWを
ギュッと凝縮させた
タラコのような形をしたものが
一般的なので
感覚的にアイアンよりも
ウッドのイメージが強いですよね。

例えば、3番・4番といった
ロングアイアンよりも
FWの方が球も上がりやすくやさしい…
それと同じ感覚です。

しかも実際にFP(※フェースプログレッション)
値も大きいので…
※フェースプログレッション値:シャフトの軸の
 延長線からクラブフェースの先までの距離のこと
打ち込まず、入射角が浅めのインパクトでも
ボールが上がりやすいんです。

つまり、ウッドタイプのUTは
捕まりが良く、球も高く上がるヘッドに
FWより短いシャフトが付いているので
FWやロングアイアンよりも「簡単」に
良い球が打てるという訳です。

でも、あなたはそのUTを
しっかり使いこなせているでしょうか?

というのも私の生徒の中でも
「UTは苦手」「UTが上手く打てない」
という方が、意外と多いからです。

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UTはどう打てばいいのか?

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UTが苦手、という方のスイングは
どちらかというと「打ちに行く(打ち込む)」
イメージで
振っておられる方が多いです。

UTでは特に
「打ちにいく」必要はありません。

なぜなら、UT君(ユーティリティくん)本人が
いい仕事をしてくれるからです!

勝手に球を捕まえて、
勝手に高さも出してくれる
という感覚でしょうか…

ですから、UTのスイングはあくまでも自然体。
スイングのフロー(流れ)の中にインパクトが
あって、フィニッシュまで持っていくだけ。

これだけでOKです。

あえて、タメをつくって
上から無理やりダウンブローに
という意識は必要ありません!

ああしてやろう、こうしてやろうという
小手先で何とかするイメージを捨て、
肩の力を抜いたナチュラルなスイングの中で
ボールをヒットする
(手打ちではなく、体の回転を意識すること)

これこそがUTを上手に使いこなすコツなのです。

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最適なUT選びのコツとは?

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最後は自分にあったUTの選び方についてです。

UTはドライバーやアイアンセットが
すでに一式揃った後に
付け足して買うクラブです。

もうお判りですよね?

一番気を付けるポイントは
「重量フロー」です。

【重要】
FWより重くアイアン(4番・5番)より軽いこと!

この重量フローが上手くいっていないと
ダフリやトップの原因になります。

「お、これ安くていいじゃん!」と
掘り出し物を見つけた時でも
必ずショップで重さを測って
ご自身のクラブセッティングの重量フローに
キチンとはまっているUTを購入して下さいね。

あと、これは前にもお話しましたが、
クラブを選ぶ時は「フィーリング重視」で!

FWとメーカーやブランドを統一させるのも
一つの手ですが、
ここは構えてみて構えやすいとか
何かわからないけどしっくりくる、
弾道がイメージできる。
そんなクラブが意外とピッタリハマるものです。

もちろんシャフトのスペックなどは
ご自身にあったものを
チョイスすることをお忘れなく。